解説記事:https://news.usc.edu/82959/diet-that-mimics-fasting-appears-to-slow-aging/
腹回りをスマートに、より知的に、そして長生きをするには・・・USCの研究者主導
飢餓状態類似の食事を周期的に行うことで、広汎な健康ベネフィットがえられるという。
新しい実験として4日間低カロリーで、飢餓類似状態にすることをマウスで行い、ヒトでは月1回5日間の絶食3回サイクル
榎木さんみたいなストイックな飢餓療法は多くの人間には困難。で、研究者等は極力許容性のある、疑似飢餓食をおこなった。正常者の34から54%。
A Periodic Diet that Mimics Fasting Promotes Multi-System Regeneration, Enhanced Cognitive Performance, and Healthspan
Sebastian Brandhorst, et. al.
Cell Metabolism
Publication stage: In Press Corrected Proof
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.cmet.2015.05.012
空腹時間が長いこと、すなわち、Prolonged fasting (PF) は、ストレス抵抗性増加させるが、生命予後への影響は不明であった。
真菌レベルにおいて、PFの変化と栄養豊富な培養との比較で、真菌の寿命促進性遺伝子と無縁にその寿命を延長する。
マウスレベルにおいて、FMD(疑似飢餓)食事4日にて、PF範囲を最小化することで、他臓器/系統のサイズを減少させ、餌再投与ごの影響として前駆細胞・幹細胞数を増加させ、再生を活発化する影響をもたらす。中年マウスにおいては、2ヶ月毎、FMDサイクルで、寿命延長、体脂肪減少、癌発生頻度減少、皮膚病変減少、免疫系の再若返り、骨密度濃度回復。老令マウスでは、FMDサイクルにより、海馬神経再生、IGF-1値・PKA活性低下。NeuroD1増加、認知機能改善
ヒトのパイロット臨床トライアルでは、3回のFMDサイクルで、加齢、糖尿病、心血管疾患、癌のリスク要素/バイオマーカー減少させ、重大な副作用認めず、これは健康寿命促進に寄与することを示唆
従来、我々が正常な食事パターンと思っている1日3回の食事(+軽食)というのは、長いヒトの歴史からは異常な状況である。
飢餓状態で生じるニューロン生合成時のケトン生成へのシフト
空腹後10-12時間内に肝臓のグリコゲン蓄積が不足し、その後脂肪酸利用へ流れる。Acetyl-CoA合成。3-hydroxy-3-methylgluaryl-CoAへ変換し、βーOHBと、ケトン酸となる。これらがニューロンで利用される
ヒトの機能保持のためには、周期的な飢餓状態の方が望ましいのかもしれないというのは、むしろ自然な発想なのかもしれない。
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