2015年7月7日火曜日

クロストリジウム・ジフィシル最重症感染:VCM経口・メトロニダゾール注射併用

クロストリジウム・ジフィシル重症感染患者のベスト管理は、単剤より併用が望ましいかもしれない

後顧的研究のため今後の検討が必要だが・・・


The Addition of Intravenous Metronidazole to Oral Vancomycin is Associated With Improved Mortality in Critically Ill Patients With Clostridium difficile Infection
Clin Infect Dis. (2015)doi: 10.1093/cid/civ409
First published online: May 29, 2015

単一施設後顧的観察比較研究・クライテリア(アルブミン 2.5g/dL未満、 心拍 90超、平均動脈圧 60mm水銀柱未満、白血球数1万5千/μL、 年齢60歳超、sCr 正常上限1.5倍異常、体温100.4華氏以上)の3つ以上合致
バンコマイシン投与開始48時間以内 IV メトロニダゾール併用開始
18歳未満あるいは関連しない消化器疾患は除外

プライマリアウトカムは、院内死亡率
患者はAPACHIIスコアでマッチ化


結果: 88名を登録し、44名を各群に割り振り。
患者特性は併用群でや腎疾患やや多い
死亡率は、単剤群 36.4% vs  併用群 15.9%  (P = .03)


臨床上成功、入院期間、ICU滞在期間のセカンダリアウトカムは群間同等



結論: このデータでは、経口バンコマイシンとメトロニダゾール注射使用がCDI患者重症患者使用を支持する結果。しかし、前向きランダム化研究が必要。





サンフォード熱病だと・・・

より重症:
VCM 125mg経口1日4回・10~14日
Fidaxomicin 200mg経口1日2回・10日 
重症で中毒性巨大結腸を伴う場合:
結腸切除が唯一の治療手段となることがある.
他の治療法:ループ式回腸造設+VCMによる順行性浣腸+MNZ静注(Ann Surg 254: 423, 2011)
重症で生命の危険のある患者でのFidaxomicinの有効性についてはデータがない. 
手術後,重症:
MNZ 500mg静注6時間ごと+VCM 500mg6時間ごと経口またはNGチューブ(または経鼻-小腸チューブ)で注入±(禁忌でない場合)VCM 500mgを100mLの生食水に加え,6時間ごとに停留浣腸(Clin Infect Dis 46(Suppl 1): S32, 2008)または逆行性盲腸カテーテルで注入.

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