2015年9月25日金曜日

鎖骨下静脈挿入は、他部位より血行感染・有症状血栓リスク低い しかし、気胸リスクは高い

中心静脈カテーテル部位による合併症の違い

非トンネル化中心静脈カテーテル:成人ICUでの多施設トライアルランダム割り付け


鎖骨下、内頸静脈、大腿静脈 
・3部位穿刺可能なら  1:1:1 割り付け(3選択スキーム)
;2部位穿刺可能なら  1:1割り付け(2選択スキーム)

プライマリアウトカムはカテーテル関連血行性感染と有症状性血栓症

Intravascular Complications of Central Venous Catheterization by Insertion Site
Jean-Jacques Parienti,et. al. for the 3SITES Study Group
N Engl J Med 2015; 373:1220-1229September 24, 2015
DOI: 10.1056/NEJMoa1500964






3027名に3471カテーテル

3選択比較スキーム
プライマリアウトカムイベントは、鎖骨下 8例、頸静脈  20,大腿静脈 22名 (1.5, 3.6,  4.6 per 1000 catheter-days; P=0.02)


pairwise 比較では、 鎖骨下より大腿静脈アプローチの方がプライマリアウトカムリスクは有意に高い (ハザード比, 3.5; 95%信頼区間 [CI], 1.5 to 7.8; P=0.003)、鎖骨下より頚静脈アプローチの方がリスク高い (ハザード比, 2.1; 95% CI, 1.0 to 4.3; P=0.04)

しかし、 大腿静脈群リスクは頚静脈群リスクと同等 (ハザード比, 1.3; 95% CI, 0.8 to 2.1; P=0.30)


3群比較では、胸腔チューブ挿入必要な気胸は鎖骨下静脈挿入で13(1.5%) 、頚静脈挿入で4(0.5%)



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