2015年9月29日火曜日

運動トレーニング:レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系への効果

renin–angiotensin–aldosterone system (RAAS)への運動トレーニング効果についてのシステマチック・レビュー


血圧は、運動トレーニング効果として、収縮期・拡張期とも減少、血中レニン活性も低下するが、相互に関連性認めず

アルドステロン、アンジオテンシンIIには影響ないため、RAAS抑制による調整ではない


Effect of exercise training on the renin–angiotensin–aldosterone system in healthy individuals: a systematic review and meta-analysis
Karla Goessler, et. al.
Hypertension Research , (24 September 2015) | doi:10.1038/hr.2015.100


18歳以上健康成人対象の4週間以上継続ランダム化対照トライアルを検討、Fixed effects model使用、データは加重平均と95%信頼区間限界

11のRCT、375名で検討。
血中レニン活性は運動トレーニング後低下   (n= 7 trials, standardized mean difference −0.25 (95% CL −0.5 to −0.001), P=0.049)
血中アルドステロン ((n= 3 trials; standardized mean difference −0.79 (−1.97 to +0.39)) 、angiotensin II (n=3 trials; standardeized mean difference −0.16 (−0.61 to +0.30)には、影響なし

 収縮期血圧低下   −5.65 mm Hg (−8.12 to −3.17) 、拡張期血圧低下 −3.64 mm Hg (−5.4 to −1.91)


ネットの変化として血中レニン活性変動と血圧変動に相関認めず (P>0.05)


 
運動の種類によっては、発汗→循環血液量減少→PRA増加しそうなものだが・・・

アンジオテンシンが、酸化ストレス、NO産生にもっとも影響をあたえると考えられるが、果たして・・・この結果はどう解釈したら良いのだろう?

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