2型糖尿病の死亡率は、一般住民に比べ、超過死亡リスク高いが、
その程度は若年ほど、糖尿病コントロール不良ほど、腎合併症多いほど影響が大きい
その程度は若年ほど、糖尿病コントロール不良ほど、腎合併症多いほど影響が大きい
Excess Mortality among Persons with Type 2 Diabetes
Mauro Tancredi, et. al.
N Engl J Med 2015; 373:1720-1732October 29, 2015
2型糖尿病・糖のコントロールレベルや腎合併症での全原因死亡、心血管死亡の超過リスクは不明。
登録ベース研究で、糖コントロール・腎合併症ごとのリスクを評価
Swedish National Diabetes Register(1998年1月1日開始)
一般から5つの対照をランダム選択し、年齢、性、国ごとにマッチ化
平均フォローアップは、糖尿病群 4.6年間、 対照群 4.8年間
糖尿病群 77,117/435,369 (17.7 %)対照群 306,097/2,117,483 (14.6 %)(adjusted hazard ratio, 1.15; 95% confidence interval [CI], 1.14 to 1.16)
心血管疾患死亡率糖尿病 7.9%対照 6.1%(adjusted hazard ratio, 1.14; 95% CI, 1.13 to 1.15).
全原因死亡・心血管死亡超過リスクは、若年ほど、糖コントロール不良ほど、腎合併症重症ほど増加。
55歳未満で、HbA1c 6.9%以下の死亡ハザード比は 1.92 (95% CI, 1.75 to 2.11)一方、75歳以上でのハザード比は 0.95 (95% CI, 0.94 - 0.96)
微量アルブミン尿症患者においてHbA1c 6.9%以下での対照群比較ハザード比は 55歳未満 1.60 (95%CI, 1.40 - 1.82)75歳以上 0.76 (95% CI, 0.75 - 0.78),65-75歳 死亡リスク有意に減少 (ハザード比, 0.87; 95% CI, 0.84 - 0.91)
なかなか感慨深い表である
75歳以上では、HbA1c 7%以下、正常・微量アルブミン尿、eGFR 45であれば許容的な感じ。逆に、74歳以下は HbA1c 7%未満が必要なのでは?75歳未満は微量アルブミン尿消失・eGFR 60以上を目指したい・・・というおおざっぱな意見
初期7年間と、後期7年間で分けて評価
全原因死・心血管死補正ハザード比、年代、年齢カテゴリー毎
Models 2 と 3.
Cox回帰に基づく分析
model 2 : timed-updated ageと性別補正で、0−1、1−5、5−10、10−20、20年間以上の糖尿病毎層別化
model 3 : 誕生国(スウェーデン、それ以外)、教育レベル、合併症病歴毎
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