2012年米国内抗生剤販売の総量の約80%は動物使用目的で、そのうち60%はヒト用にも重要な薬品
長期間健康な動物の食品中に抗生剤少量長期使用することで成長を促進し、飼料効果を促進し、疾患予防に役立つとされる。
この報告は、畜産での非治療的抗生剤使用が薬剤耐性にいかに寄与するかのメカニズムの検討
Nontherapeutic Use of Antimicrobial Agents in Animal Agriculture: Implications for Pediatrics
Jerome A. Paulson, Theoklis E. Zaoutis, THE COUNCIL ON ENVIRONMENTAL HEALTH, THE COMMITTEE ON INFECTIOUS DISEASES
http://pediatrics.aappublications.org/content/early/2015/11/11/peds.2015-3630
ヒトへの伝播:農場や加工過程などで感染もしくは混入の可能性
一般住民に比べて、畜産業労働者、農夫、その家族、出入りの訪問者たちは感染リスクが一般より多い(N Engl J Med.1976;295(11):583–588pmid:950974)
糞便、汚水、環境的感染で広まり、病原性・薬剤抵抗性遺伝子の環境保有に繋がる。
野菜、果物へのcross-contaminationは穀物灌水用水からの汚染が生じ、水揚げされる魚も汚染水から暴露される。
実際、表層水や河川土砂にアクティブな抗生剤検出され、豚汚染水に薬剤耐性遺伝子同定され、土壌微生物にも見られた。
・サルモネラ属菌:非チフス・サルモネラの5%が5剤以上の抗生剤耐性、3%に第一選択薬であるCeftriaxone耐性が見られる
・カンピロバクター属菌:シプロキサンへの耐性が見られ、1997年の13%から2011年の25%へ。FDAは子供への適応承認していない状況となった。
・黄色ブドウ球菌:地域に存在するMRSクローンは、家禽と関連し、世界中で認められる。オランダ、デンマークは特にMRSA関連家禽の存在が目だつ。
AAP Highlights Danger to Kids From Antibiotics Use in Food Producing Animals
11/16/2015
https://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/Pages/AAP-Highlights-Danger-to-Kids-From-Antibiotics-Use-in-Food-Producing-Animals.aspx
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