2015年11月24日火曜日

メタアナリシス:一般住民:安静時心拍は全死亡率・心血管死亡率の予後因子となるか?

心拍や脈が遅いことを心配する向きもある。だが、一般には脈は遅いと・・・予後はよろしい



虚血性心疾患の安静時心拍、運動の影響…ゾウとネズミの関係は人間内でもあるのか
2010年 01月 13日


一般化したメタアナリシス



安静心拍は、一般住民にとって全原因・心血管死亡率と相関し、従来の心血管疾患と独立したリスク要素であるが、現在のところ、研究バリエーション補正や共役要素、研究の異質性・出版バイアスを考えると、関連性を決定づけるほどには至らない。

一般住民臨床トライアルに於ける、心拍減少による、心血管イベントへの影響、運動のような他の介入により死亡率への影響判明により、心拍もリスク要素となり得るか分かるだろう。 安静時心拍と古典的心血管リスク要素ともに医師にとって臨床に於ける使用となりえるかで今後予測アルゴリズム開発にさらなる研究が必要。




Resting heart rate and all-cause and cardiovascular mortality in the general population: a meta-analysis
Dongfeng Zhang, et. al.
CMAJ November 23, 2015 First published November 23, 2015,
 doi: 10.1503/cmaj.150535


46研究、1,246,203名中全原因死 78,349、848,320名、心血管死亡 25,800

安静時心拍 10拍/分増加毎、全原因死亡率相対リスク 1.09 (95% CI 1.07-1.12)、心血管死亡率相対リスク 1.08 (95% CI 1.06-1.10)

最小カテゴリーに比べ、安静時心拍 60−80拍/分では、全原因死亡率相対リスク 1.12 (95% CI 1.07-1.17) 、 心血管死亡率相対リスク 1.08 (95% CI 0.99-1.17) f
さらに、安静時心拍80拍超/分では、全原因死亡率相対リスク 1.45 (95% CI 1.34-1.57) 、1.33 (95% CI 1.19-1.47)


全体的には、従来の心血管疾患に関わるリスク要素補正後も結果変化無し

45拍/分と比べ、全原因死亡率のリスクは、線形パターンで安静時心拍数増加毎有意に増加。しかし、有意な心血管リスクは90拍/分から増加が見られる。

有意なheterogeneity、publication biasあり




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