2015年11月5日木曜日

まるでがん細胞のような・・・HIV患者小型条虫腸管外感染

HIV患者の肺結節病変を生検してがん細胞のように破壊性を示すが、構造は保たれていた。
(病理医は悪性判断は侵襲性を重視するのが日本以外の臨床病理医の特徴とはよく言われるが・・・)

担当医師は米国CDCの助けを借りた。

米国 CDC「条虫がまるでがん細胞のように感染している」
https://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2015/11/04/cdc-details-bizarre-unsettling-case-of-41-year-old-man-infected-with-cancer-cells-from-tapeworm/









小形条虫(Hymenolepis nana)

小形条虫感染症
http://merckmanual.jp/mmpej/sec14/ch184/ch184e.html

海外法人医療基金
http://www.jomf.or.jp/report/kaigai/19/worm/b/b1/b1-4.htm



<序文から>
H. nanaは、小型条虫であり、ヒト条虫では最も多く、キャリア7500万名と推定、特定のエリアでは小児の25%ほどにも及ぶ。通常感染は無症状。中間宿主を必要とせず、小腸内でライフスタイルを完遂可能で特殊。故に自己感染数年に及び、広範に感染を広げることがある。免疫不全宿主で特に広がる。
腸管外感染は稀だが、HIV感染における、リンパ節内肺内生検で検出した事例報告。


Malignant Transformation of Hymenolepis nana in a Human Host
Atis Muehlenbachs, et. al.
N Engl J Med 2015; 373:1845-1852November 5, 2015




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