Obesity Paradox Doesn’t Hold Up
Posted on: October 9, 2015
http://www.bu.edu/sph/2015/10/09/obesity-paradox-doesnt-hold-up/
米国国民調査レベルで「obesity paradox」パズルを解いたという主張なのだが・・・
心血管疾患罹患者において、
Smoking and reverse causation create an obesity paradox in cardiovascular disease
Andrew Stokes, et. al.
Obesity (2015),DOI: 10.1002/oby.21239
Article first published online: 30 SEP 2015
心血管疾患を有する35歳以上の米国住民の体重状況と死亡率の相関研究
National Health and Nutrition Examination Survey(1988-2010年)データ、2011年までの死亡率調査リンク
疾患による体重減少バイアス最小化のため正常体重維持症例群を含むカテゴリーを参照カテゴリーとして用いる。年齢標準化死亡率とCoxモデルを推定、過体重/肥満 (BMI 25以上)から正常(18.5-24.9)
パラドックスは存在;調査時過体重/肥満で、ハザード比(HR) 0.89 ; 95% 信頼区間 (CI) 0.78 - 1.01)
しかし、参照カテゴリを正常体重維持群 に限定すると、パラドックスは消失 (HR = 1.16; 95% CI 0.95-1.41)
解析を非喫煙者限定すると、死亡リスクは過体重/肥満群で有意に高値 (HR = 1.51; 95% CI 1.07-2.15; P = 0.021)
パラドックスの信頼区間(p=0.076)も、正常体重維持群を含む信頼区間も1.00をまたいでる! 非喫煙者限定で、過体重・肥満者死亡リスク増加が示されているだけの作文と斜めから読んでしまう。
”肥満→正常体重 ”が疾患による影響なのか、減量のためなのかもはっきりしないため、パズルが解けたなんていえるような報告とは思えない。
そして、喫煙者では太ってた方が良いという誤ったメッセージを強化してしまうのでは?
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