Mandrola's Top 10 Cardiology Stories 2015
John Mandrola, MD
http://www.medscape.com/viewarticle/856104| December 17, 2015
1. PCSK9 Inhibitors Released Into the Real World:注射モノクローナル抗体 evolocumabとalirocumab、心血管発作、卒中、死亡減少させるか未だ不明。長期安全性も不明。
2. SPRINT Delivers, but Not Without Trade-offs:理想的降圧目標は不明。SPRINT研究は、従来の140 mmHgから120 mmHgへ。早期トライアル中止。従来降圧目標群で心血管イベント数増加がその理由。課題はコスト、強化群での失神、急性腎障害、電解質異常など。リアルワールドへの適応について課題が残る。
3. Coffee and Fat Are Back:2015 Dietary Guidelines Advisory Committee. Advisory:適度のカフェイン摂取量設定と食事カロリー制限排除。2015年は糖類が健康悪化をもたらすということで、税制を用いた制限がコンセンサスになった(※)
4. The Basics Make a Comeback in AF Treatment:心房細動について3つの知見、STAR-AF 2トライアルは、肺静脈isolation追加ablationでアウトカム改善せず、 LEGACYトライアル・CARDIO-FITトライアルは、減量・フィットネス増加は抗不整脈作用有り、ARREST-AF Substrate研究:リスク要素修正でヒト心房の電気生理・構造特性を改善
5. SGLT-2 Inhibitors Impress, but Concerns Remain:EMPA-REG Outcome trialは欧州糖尿病学会で報告され、SGLT-2阻害剤、ジャディアンスのプラシーボ比較治験で死亡率低下が示された、糖尿病薬剤に関して画期的知見。いままで2型糖尿病薬剤は血糖・糖化ヘモグロビンは下げるが真に合併症・死亡率低下させるか、潜在化疑念があった。ただ、なぜ死亡率減少したのか機序解明されてない。さらにケトアシドーシスや骨折リスクに関して関心が甘くなってはならないし、不明の長期的副事象についても今から明らかになるかもしれない。
6. NOAC Reversal Agents Soothe Our Worrying Minds:ワルファリン比較でNOAC群の死亡率減少が全ての治験でみられたが、リスクを嫌う人間にとって出血ありきシナリオに疑念を持つ向きもある。その中、idarucizumabのFDA承認と、抗凝固可逆性製剤, andexanet alfa:Xaリバーサルの報告は今後の方向性を与えているのかもしれない
7. Cutting the Cord in Pacing:ペーシングデバイスのアキレス腱であるリード、ワイヤレス化へ NanoStim LP[leadless pacemaker (St Jude Medical) and the Micra TPS(Medtronic)
8. nterventional Breakthrough Not in the Heart but in the Brain:おそらく発症後迅速導入とステントの介入のおかげで、急性卒中において5つの臨床治験で血管内治療単独でのベネフィットとtPA add-on治療のベネフィットクリアとなり重大長期身体障害予防NNT10超判明となりBreakthroughとなった
9. For Most Patients, Say No to Bridging:BRIDGEトライアルと1つの観察研究で、Bridgingは出血増やすだけで血栓イベント減少しないという報告
10. MOC, Still in the ICU, but Off Pressors:ABIMのボードについてPCI成績に関してネガティブな意見頻出
※ 日本は、加工食品まで消費税8%据え置きにしてしまったが、取り過ぎで健康有害性を示す食品は税金アップすべきだったのではないか? 政府や財務省や自民・公明には、そういう発想がない
0 件のコメント:
コメントを投稿