腹部動脈瘤(AAA)と喘息という2つの疾患は炎症的側面を共有する疾患でもある。腹部大動脈瘤の病理として、肥胖細胞・IgE増加し、reaginic immunityが関与も示唆されている。様々なLT類などの関与も・・・
ということで、抗喘息薬の副事象としてのAAA破裂というわけではなく、喘息・可逆性気道疾患とAAAのpossible linkを探る検討
直近活動性ある喘息は腹部大動脈瘤リスク増加し、破裂リスクも増加する
デンマーク国民レジストリ研究
Asthma Associates With Human Abdominal Aortic Aneurysm and Rupture
Cong-Lin Liu ,et. al. ATVBAHA.115.306497
Published online before print February 11, 2016, doi: 10.1161/ATVBAHA.115.306497
http://atvb.ahajournals.org/content/early/2016/01/07/ATVBAHA.115.306497.abstract
Danish National Registry
破裂腹部大動脈瘤全例と年齢・性マッチ化住民ベースの国民症例対照研究 Viborg vascular screening trial.
(1996-2012年、デンマーク)
喘息患者は病院診断、気管支拡張剤使用、抗喘息薬処方記録によりカテゴリー化
ロジスティック回帰モデルにて、指数日前6ヶ月未満6ヶ月までの喘息診断は破裂前でのAAAリスク増加
喘息診断がAAA破裂全リスク増加1年未満〜6ヶ月間 (オッズ比 [OR]=1.60–2.12) 、AAA合併症補正後リスク増加 (OR=1.51–2.06)
気管支拡張剤は、指数日前90日内AAA破裂リスクを増加 補正前 (OR=1.10–1.37) 、補正後(OR=1.10–1.31)
抗喘息薬処方患者は同様に補正前後とも破裂リスクと相関 (OR=1.12–1.79、OR=1.09–1.48)
Viborg vascular trialにて、抗喘息薬使用は、AAAリスクと補正前相関 (OR=1.45) 、喫煙補正後も相関 (OR=1.45)、他リスク要素補正後も相関(OR=1.46)
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