2016年2月5日金曜日

不良デバイスPOCによる臨床トライアル:ROCKET AF 信頼性崩れる?

イグザレルト:リバーロキサバンの心房細動治療のエビデンス・・・崩れるか?




Rivaroxaban Once Daily Oral Direct Factor Xa Inhibition Compared with Vitamin K Antagonism for Prevention of Stroke and Embolism Trial in Atrial Fibrillation (ROCKET AF)試験<N Engl J Med 2011; 365:883-891>でのINR測定POC機器(Alere)は心房細動患者の卒中・全身塞栓への予防効果あるとされた。  2014年12月トライアル完遂後米国FDAはこの治験に使われたPOC機器・ Alere INRatio Monitor System (formally known as the Hemosense INRatio device)のリコールが求められた



欠陥検査デバイスはINR値を低下させ、不適切にワルファリンの用量増加をもたらし出血イベントを増加させ、ワルファリン不利・リバーロキサバン有利な治験結果をもたらした可能性




リコール下条件と非リコール下条件を比べ、結果的には、有効性・安全性結論にさほど大きな影響を与えてないという分析結果





To understand the effect of possible device malfunction leading to lower INR values and inappropriately high doses of warfarin and bleeding, we conducted a series of post hoc analyses of the ROCKET AF data.

Point-of-Care Warfarin Monitoring in the ROCKET AF Trial
February 3, 2016DOI: 10.1056/NEJMc1515842
http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMc1515842?query=featured_home

プライマリ解析にて、overall trial population (as-treated population)及びno-recall 条件のリバーロキサバンとワルファリンの主要効果・安全性アウトカム比較。継続解析にてリコール条件下比較 サブグループ解析



有効性に関しては、プライマリトライアルと一致したITT、per-protocol結果
安全性に関しては、非リコール状況では8942名、63%、リコール状況では5294(37%)

リコール無し条件ではリコール条件に比べ若年(72 歳 vs. 74 歳) で、卒中・TIA病歴多い(57% vs. 51%)、糖尿病少ない (39% vs. 42%)、エントリー前ビタミンK拮抗剤治療歴少ない (60% vs. 66%)

リコール下条件:PDF S6
非リコール下条件:PDF S7


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