2016年3月30日水曜日

パーキンソン病:抗精神病薬使用は死亡率増加をもたらす

Veterans Health Administration databaseによる後顧的研究

抗精神病薬(Antipsychotics)

Association of Antipsychotic Use With Mortality Risk in Patients With Parkinson Disease
Daniel Weintraub,  et. al.
JAMA Neurol. Published online March 21, 2016. doi:10.1001/jamaneurol.2016.0031


7877のマッチしたペア:パーキンソン病( 女性 65名: 0.8%、男性 7812名:99.2%)、年齢平均(SD) antipsychotics (APs)治療開始 76.3(7.7)歳、AP治療非開始 76.4(7.6)歳

7877のマッチしたペア:パーキンソン病( 女性 65名: 0.8%、男性 7812名:99.2%)、年齢平均(SD) antipsychotics (APs)治療開始 76.3(7.7)歳、AP治療非開始 76.4(7.6)歳

antipsychotics (APs)使用者における非使用者対照死亡ハザード比 2倍以上:ITT HR, 2.35; 95% CI, 2.08-2.66; P < .001)
ハザード比は、定型AP vs 非定型 APで高い (ITT HR, 1.54; 95% CI, 1.24-1.91; P < .001)
非定型APs使用者において、APs非使用者比較HRsは、下方順
  • オランザピン:ジプレキサ 2.79(95% CI, 1.97 - 3.06
  • リスペリドン:リスパダール 2.46 (95% CI, 1.94-3.12) 
  • クエチアピンフマル酸:セロクエル 2.16 (95% CI, 1.88-2.48) 





後顧的研究だから解釈は慎重さを要する。 しかし、向精神薬に関わる潜在的危険性、覚醒低下、糖尿病・心疾患リスク増加、血圧降下、長期・短期運動機能障害:パーキンソン病様症状など存在。米国FDAに関して卒中リスク増加警告も存在。特定のリスク群存在も示唆されているが判明されてないとの解説



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