2016年3月22日火曜日

客観的咳嗽頻度は、気道閉塞指標(FEV1)と独立した喘息コントロール指標

客観的咳嗽頻度は、気道閉塞指標(FEV1)と独立した喘息コントロール指標



Objective Cough Frequency, Airway Inflammation and Disease Control in Asthma
Paul A. Marsden,  et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.02.676
Original Research | March 2016

背景 咳嗽は喘息診断及びモニタリング上も重大な悩ましい症状
喘息コントロールは気道炎症の程度、過敏性の程度で決まると考えられるテイルが、咳嗽回数にどれほど関わるかは不明

目的 喘息に於ける客観的咳嗽回数と疾患コントロール、気道閉塞、気道炎症の相関関係の検討

方法  24時間持続咳嗽モニタリング、呼気NO、スパイロメトリ、メサコリン暴露、咳嗽誘発(細胞数と炎症メディエータスコア)を喘息被検者で施行。喘息コントロールは、GINA分類、ACQで評価

結果  89名の喘息(平均年齢 57歳±SD 12、女性57%)検討。GINAクライテリアに従うと、controlled 39 (43.8%)、partially controlled 39 (43.8%) 、 uncontrolled  32 (36%) ; median (range) ACQ score  1 (0.0-4.4)
ACQ-6は、24時間咳嗽回数のと相関 (r=0.40; p<0 .001="" 0.2-25.3="" 0.3-27.6="" 0.3-6.7="" 1.7c="" asthma="" blockquote="" c="" controlled="" h="" nbsp="" p="0.002" partially="" range="" uncontrolled="">
気道炎症はGINAカテゴリー間で有意差なし、ACQに関して相関認めず 
多変量解析にて、咳嗽頻度やFEV1悪化程度は、喘息コントロール独立予測因子

結論  持続咳嗽頻度モニタリングは喘息症状の客観的評価であり、喘息コントロールの標準測定と相関するが、気道閉塞及び気道炎症とは相関せず
故に、咳嗽頻度と気道閉塞はそれぞれ独立した喘息コントロール指標であることを示す。




喘息において咳嗽は重要徴候の一つであるが、咳嗽を示す疾患は多数存在する。
反復、再発性咳嗽徴候は喘息徴候の一つということを念頭に診断および他疾患除外必要。


客観的咳嗽モニタリング
Leicester cough monitor (LCM)
http://erj.ersjournals.com/content/31/5/1013.long 

VitaloJAK™ 24 Hour Ambulatory Cough Monitor
http://thorax.bmj.com/content/67/Suppl_2/A131.1




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