2016年6月8日水曜日

肺癌低放射線量CT検診:新たなリスクモデル 肺がん死減少と無駄な検診を最小化

某県で行われている、低線量CT リスク層別化無視し、非喫煙者だろうがなんだろうが、希望者ならCT検診受けている現状は果たして科学性があるのだろうか?




US Preventive ServicesTaskForce (USPSTF) とUS Centers forMedicare &Medicaid Services nowrecommend annual CT screeningでは、リスク要素ベースのサブグループ分別
  • 現行喫煙
  • 喫煙既往
  • 55-80歳、55-77歳
  • 喫煙 30 pack-yeras
  • 禁煙後15年経過してない


NLSTにおいては、CT検査による予防可能肺がん死の88%は高リスク被検者の60%、低リスク被検者では20%でCT検査による予防可能肺がん死はわずか1%であった

故に、リスク層別化前提の低線量が重要
US Preventive Services Taskのリスク・モデル化研究


年齢と喫煙歴のみの層別化の代わりに、個別変数としてBMI,教育、詳細な喫煙状況、他を変数として導入の結果、がん死減少とNNS減少が推定され、期待される。


Development and Validation of Risk Models to Select Ever-Smokers for CT Lung Cancer Screening
Hormuzd A. Katki,et. al.
JAMA. 2016;315(21):2300-2311. doi:10.1001/jama.2016.6255.


肺癌発生率と死亡リスクモデルをPLCO、NLSTでcalibrate良好
US喫煙既往50-80歳での肺がん死モデルcalibrate良好、判別良好 (NHIS 1997-2001: estimated/observed = 0.94 [95%CI, 0.84-1.05]; AUC, 0.78 [95%CI, 0.76-0.80])


USPSTF推奨下、推定約900万人喫煙既往モデルで肺癌検診の審査し、5年間において検診にて回避可能な肺がん死46,488と推定 (estimated NNS, 194 [95% CI, 187-201])
一方、5年肺癌リスク最大(1.9%以上)の同数の喫煙既往者のリスクベース選択的検診で回避可能肺がん死20%増加(55 717 [95% CI, 53 033-58 400])と推定、number needed to screen [NNS]推定17%減少 (NNS, 162 [95% CI, 157-166])



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