認知機能効果を期待して、エストロゲン補充療法を行ってはならないと専門家(Medscape Medical News)
Cognitive effects of estradiol after menopause
A randomized trial of the timing hypothesis
Victor W. Henderson, et. al.
Published online before print July 15, 2016, doi: http://dx.doi.org/10.1212/WNL.0000000000002980
目的:エストロゲンを含むホルモン療法による認知能力への効果は、閉経後直後と、しばらく経過した状況では異なるのではないかとの仮説検証
方法:ランダム化二重盲検プラシーボ対照トライアル:閉経後6年内もしくは閉経後10年超の健康女性 : 17βエストラジオールもしくはプラシーボ
周期的micronized progesterone vaginal gel もしくは プラシーボ
プライマリアウトカム:2.5年、5年め評価、標準化組み合わせ神経心理試験:言語エピソード記憶評価
セカンダリアウトカム:遂行機能・全般認知
結果:平均57ヶ月治療期間後修正ITT解析
言語記憶に関して、複合スコア平均標準差<(エストラジオール)ー(プラシーボ)>は有意にあらず (−0.06, 95% 信頼区間 −0.22 to 0.09) (2-tailed p = 0.33)
閉経後早期、後期群とも同様の差 (2-tailed interaction p = 0.88)
閉経後群群、治療群差相互作用は遂行機能、全般認知とも有意でない
結論: エストラジオール閉経後6年内治療開始は、閉経後10年超での治療開始群に比べ、言語記憶、遂行機能、全般認知機能に関して差を認めなかった。
エストラジオールは、閉経後からの期間関係なく、認知機能へのベネフィット・有害性なし
こういうエビデンスを無視して効果あると、アンチエイジングのアホどもが・・・
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