2016年8月6日土曜日

Biotrauma:人工換気関連肺障害



Biotrauma and Ventilator Induced Lung Injury: Clinical implications
G.F. Curley, et. al.
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.07.019


Ventilator Induced Lung Injury (VILI)に関して・・・

Barotrauma:気胸や皮下気腫などは、高気道圧により引き起こされる
ただこの用語 misnomerであり、必ずしも高い気道圧だからVILIの原因となるわけでもなく、lung volumeが高いことが無ければ生じない。

Volutrauma:高ピーク気道圧(45 cm水柱)/高一回換気と関連し、肺水腫や透過性亢進を示す。
ストラップを胸腹につけた低一回換気の場合肺水腫を生じない。故に、気道圧そのものより肺容量による影響が大きい外傷である

Atelectrauma: WebbとTierneyらは、PEEP10cm水柱により、45cm水柱吸気最大圧による肺水腫回避現象を示した。最近では高PEEPによる肺換気の上皮損傷抑制、PEEPによる無気肺改善効果が示され、これは終末ユニットの解放・閉塞の繰り返しを低減効果などで説明されている

Baby Lung・Lung Heterogeneityコンセプト:赤ちゃんの肺部分しか呼吸に関与してないし、十分な換気部位と非換気部位が隣接。さらに障害の少ない部位へ


Biotrauma:lung strain、atelectasisなどのメカニカルなものからより軽微とも言える、様々なメディエータ遊離、白血球肺内進入、炎症プロセス局在化など、循環系メディエータが局所肺障害を生じ、それから全身への臓器障害、死に至る可能性さえある









人工呼吸管理関係って、用語知ったかぶりしないと・・・それだけで馬鹿にする風潮ある

ところで、「サーチ」と得意げに言う馬鹿多く遭遇する

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