2016年8月5日金曜日

大気汚染は肺癌患者の生存率に悪影響を与える

全原因・肺癌特異的死亡率とNO2、PM2.5、PM10の関連性を感度分析でも確認。




Air pollution affects lung cancer survival
Sandrah P Eckel,  et. al.
Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2015-207927


California Cancer Registry確認、カリフォルニアの352,053名の新規肺癌診断被検者 1988–2009
平均居住大気汚染濃度を被検者フォローアップ期間に応じて推定
大気汚染関連推定ハザード比(HRs)を全原因死亡率全部と以下層別化
・stage(localised only、regionalとdistant site)
・組織型(扁平上皮癌、腺癌、小細胞癌、大細胞癌、他)




診断時 localised stage の患者に於ける組織・寄与要素補正後、1SD増加毎HRs

  • NO2 1.30 (95% CI 1.28 to 1.32)
  • O3 1.04 (95% CI 1.02 to 1.05)
  • PM10 1.26 (95% CI 1.25 to 1.28)
  • PM2.5 1.38 (95% CI 1.35 to 1.41)

補正HRsはstage後になるほど小さくなり、stage内では組織型により変化する( p < 0.01 例外:O3)


相関関連性はNSCLCが高く、特に腺癌が高い。








常時、PM2.5 20μg/m3超えてる現状・・・

http://pm25.jp/p/40/




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