2017年1月21日土曜日

COPD退院ベースでのスパイロメトリー診断率?

現行のガイドラインではCOPD診断はスパイロメトリーに基づきなされてるはずなのだが、現実は、入院例ではスパイロメトリーをできない場合も多く、拡張剤後などなんらかの事情でできない場合も多い
そもそも、ICDコーディングもスパイロメトリー確認必須ではない

実態・現状として退院患者ベースでのCOPD診断の確からしさをまずは確認すべき



以下報告のVA医療システムは、メディケア・メディケイドに比べればめぐまれた条件とおもわれるのだが、
826の退院事例において、21%はスパイロメトリーされず、12%で呼吸maneuver正しく施行困難、正確な気道閉塞スパイロメトリー診断は56%、拡張剤後FEV1/FVC正常例 11%
高齢者ほどスパイロメトリー不能、記載なしが多い



Do patients hospitalized with COPD have airflow obstruction?
Huimin Wu, et. al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.01.003









FEV/FVC < 0.7というfixed valueでの評価は若年者でunderdiagnosis潜在リスクあり
FEV1/FVC>0.7でも慢性呼吸機能障害リスクあり、スパイロメトリー定義のみをGoldスタンダードとすることにも揺らぎがある
そのことを前提にする議論も必要であろう



0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note