2017年2月1日水曜日

IPF:特発性肺線維症:スタチン使用により疾患関連アウトカム改善?

あくまで後顧的解析、ただ、今後前向き臨床トライアルする価値はある



Effect of statins on disease-related outcomes in patients with idiopathic pulmonary fibrosis
Thorax 2017;72:148-153 doi:10.1136/thoraxjnl-2016-208819

pirfenidone3つのトライアル(CAPACITY 004 と 006、 ASCEND) でのベースラインでのスタチン使用にてカテゴリー分け

1年間フォローアップの疾患進行、死亡率、入院、死亡・FVC10%低下・6分間歩行距離(6MWD) 50m以上低下組み合わせアウトカム


ベースライン:スタチン使用 276 (44%) vs 非スタチン使用 (56%)
両群群間差はほぼなし、例外はスタチン使用者は高齢で心血管疾患やリスク要素多い

多変量解析(ベースライン特性群間差補正)にて、スタチンでは以下低リスク versus non-users

  • 死亡 or 6MWD decline (HR 0.69; 95% CI 0.48 to 0.99, p=0.0465)
  • 全原因入院 (HR 0.58; 95% CI 0.35 to 0.94, p=0.0289)
  • 呼吸気管連入院 (HR 0.44; 95% CI 0.25 to 0.80, p=0.0063)
  • IPF-related mortality (HR 0.36; 95% CI 0.14 to 0.95, p=0.0393) 


スタチン優位ながら有意差無し versus non-users

  • 疾患進行 (HR 0.75; 95% CI 0.52 to 1.07, p=0.1135)
  • 全原因死亡 (HR 0.54; 95% CI 0.24 to 1.21, p=0.1369)
  • 死亡 or FVC 低下 (HR 0.71; 95% CI 0.48 to 1.07, p=0.1032)






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