レボドロプロピジンという末梢作用型鎮咳剤の高炭酸ガス血症による換気応答障害の有無の検討
A Randomised Clinical Trial Comparing the Effects of Antitussives on Respiratory Centre Output in Patients with Chronic Cough
Claudia Mannini, et. al.
Chest. 2017. doi:10.1016/j.chest.2017.02.001
http://journal.publications.chestnet.org/article.aspx?articleid=2604008
咳嗽は呼吸リズムと同じニューロンプールで形成されるため、オピオイドのような中枢レベルで作用する鎮咳剤は呼吸抑制の可能性がある。レボドロプロピジンは非オピオイド、末梢作用性の鎮咳剤で気道感覚神経レベルで作用するとされるも、中枢作用は十分研究されているとは言えない。オピオイド系鎮咳剤であるジヒドロコデインと、換気応答を比較
慢性咳嗽患者、39−70歳の24名で検証
独立研究で、それぞれレボドロプロピジン 60mgとジヒドロコデイン 15mg、マッチングプラシーボをランダム化投与
継続して、酸素93%、CO2 7%の混合ガス5分間呼吸
Fractional end-tidal CO2 (FETCO2) と inspiratory minute ventilation (VI) を連続モニター
ジヒドロコデインは変動あるも、レボドロプロピジンとプラシーボは高炭酸ガス血症反応示さず
高炭酸ガス血症による換気増加は主に換気パターンでの肺容量増加に起因する
中枢性非オピオイド系鎮咳剤はどうなのだろう?
N-methyl-D-Aspartate (NMDA) antagonistとして近年注目されている、デキストロメトルファン(商品名メジコンなど)はどう
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