2017年2月28日火曜日

COPD: GOLDグループBの特性

GOLD2017
http://goldcopd.org/wp-content/uploads/2016/12/wms-GOLD-2017-Pocket-Guide.pdf



FEV1予測比と独立したグループ分けとなっているわけだが、以下の論文は以前のグループ分けだと思う(論文受領時期から推定して・・・)



Group Bは急性増悪リスクは少ないが呼吸困難高度のグループ
無理矢理群別しているので、当然、異質性が高く、現行喫煙関連肺機能減衰顕著なサブグループの存在もあり
これらグループB内の悪化要素群を前もっと選別し治療戦略としてどのような工夫をするかが課題となろう



Characteristics and longitudinal progression of chronic obstructive pulmonary disease in GOLD B patients
Philip J. Lawrence, et. al.
BMC Pulmonary MedicineBMC series – open, inclusive and trusted201717:42
http://bmcpulmmed.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12890-017-0384-8


307名の重症COPDベースライン評価、12ヶ月後再評価
107名、28.9%がグループB
GOLD A群と同様のFEV1(予測値比 66%)
しかし、GOLD B群は、GOLD A軍と比較して、現行喫煙多く(p=0.031)、慢性気管支炎合併多く(p=0.0003)、心血管疾患併発多い(p=0.019)

12ヶ月後、GOLD B群の25.3%がGOLD D群へ移行
これらの患者である不安定群は、B群安定群より、健康状態や症状悪化 (SGRQ-C Total, 50.0 v 41.1, p = 0.019 and CAT, 21.0 v 14.0, p = 0.006) 、FEV1低下 (60% v 69% p = 0.014) 。




最後の一文、悪化したから、B群→D群なんだろう・・・とつっこみたい

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