2017年2月28日火曜日

いわゆる“ツボ”に電気刺激を与えることで、COPD患者の呼吸困難改善効果あるのか?

いわゆる“ツボ”に電気刺激を与えることで、COPD患者の呼吸困難改善効果あるのか?

結論から言えば、有意差はあるものの、MCIDから考えれば微妙


Research Article
Acu-TENS Reduces Breathlessness during Exercise in People with Chronic Obstructive Pulmonary Disease
Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine
Volume 2017 (2017), Article ID 3649257, 7 pages
https://doi.org/10.1155/2017/3649257


背景:労作性呼吸困難はCOPD患者の身体活動レベルを限定することとなる。ランダム化二重盲検交差試験で、acupointにおいて経皮的電気的神経刺激法であるAcu-TENSのCOPD患者の運動中息切れへの効果を評価。 
研究方法:21名の被検者、1週毎2介入後受診時評価、平均%予測FEV1 %
各々の介入日において、2回の耐久性シャトルウォーク試験(ESWT)、すわなち、Walk1とWalk2を施行。
Walk1は介入無し、Walk2はAcu-TENS vs Sham-TENSを施行(ランダム順)、45分間とWalk2中。ESWT時間とWalk1とWalk2の各々の介入日のisotime時の呼吸困難スコアを比較。ESWT時間とisotime呼吸困難の群間差も比較。

結果:Walk1とWalk2のisotimeにおいて、Acu-TENSは呼吸困難減少( -0.8 ポイント (95%, CI [信頼区間] -0.2 〜 -1.4)、しかしSham-TENSでは有意減少認めず[0.1 point (95% CI −0.4 to 0.6)]

Sham-TENSに比べ、 Acu-TENSは呼吸困難有意減少  −0.9 point (95% CI −0.2 to −1.6) 、ESWT中、群間差有意性認めず


結論:Acu-TENSでCOPD患者のウォーキング中呼吸困難改善するも、歩行距離伸ばさず



そもそも 呼吸困難度 -0.8ポイントって、MCID超してるのだろうか?
" 0–10-category-ratio Borg scale "を用いての検討と記載されている
mBorgに関しても1程度がMCIDと思われ、臨床的な意味が無い・・・と言う結論でもおかしくない




0 件のコメント:

コメントを投稿

noteへ実験的移行

禁煙はお早めに! 米国における人種・民族・性別による喫煙・禁煙での死亡率相違|Makisey|note 日常生活内の小さな身体活動の積み重ねが健康ベネフィットをもたらす:VILPA|Makisey|note