喘息でも吸入ステロイド(ICS)による肺炎超過リスク増加あり・・・という報告
Pneumonia Risk in Asthma Patients using Inhaled Corticosteroids: A Quasi-Cohort Study
Christina J. Qian et al,
British Journal of Clinical Pharmacology (2017).
DOI: 10.1111/bcp.13295
吸入ステロイドによる超過肺炎リスクはCOPDでは既知。喘息ではまだ不明。12−35歳までの喘息におけるICS超過肺炎リスク検討
コホート(ケベック、健康保険データベース 1990−2007年)
肺炎指標イベント先行60日内ICS使用をマッチ化person-momentで比較
コホート 15万2412名、フォローアップ中肺炎
ICS現行使用での肺炎リスク増加 (RR 1.83; 95% CI 1.57-2.14) 、超過リスクとして 2.03 症例/ 1000 人年 (RD 1.44; 95% CI 1.03 to 1.85)
超過リスク:ICS未使用比較
- 低用量 RR 1.60; 95% CI 1.06 - 2.45
- 中等量 RR 1.53; 95% CI 1.12 - 2.08
- 高用量 RR 1.96; 95% CI 1.64 - 2.34
- budesonide (RR 2.67; 95% CI 2.05-3.49)
- fluticasone (RR 1.93; 95% CI 1.58-2.36)
潜在的protopathic bias(初発症状バイアス:疾患の初期症状のために要因に暴露され、そのために要因と疾患との関係が誤って検出される)考慮すると、ICS現使用リスクは減衰 RR 1.48; 95% CI 1.22 to 1.78
解釈として、喘息患者人年あたりの桁は 千名あたり・・・絶対リスクを考慮する必要がある
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