2017年12月15日金曜日

休肝日の合理性は中等度以下の飲酒者のみ 重度飲酒者には休肝日効用なさそう

 アルコール指導の定番 「休肝日を作ってください」に科学的根拠あるか? 従来から疑問だったが、この報告はこれを払拭してくれると期待

 商用サイトで紹介あった文献なので・・・承知している方多いと思うが・・・ 

休肝日の効用は軽度・中等度(300g/週未満)飲酒限定のようだ・・・


本邦の大規模前向き研究 10万名超 (40-69歳、平均 18.2年間、死亡数 15,203)


Impact of Alcohol Intake and Drinking Patterns on Mortality From All Causes and Major Causes of Death in a Japanese Population
Eiko Saito,  et al.
Journal of Epidemiology Article ID: JE20160200
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jea/advpub/0/advpub_JE20160200/_article


アルコール摂取と死亡率の関連(アルコール飲料無しを参照値、ハザード比比較 [HR] )

男性
  • 機会飲酒のみ  0.74; 95% 信頼区間[CI], 0.68–0.80
  • 1–149g=week  0.76; 95% CI, 0.71–0.81
  • 150–299 g=week   0.75; 95% CI, 0.70–0.80
  • 300–449 g=week 0.84; 95% CI, 0.78–0.91
  • 450–599 g=week 0.92; 95% CI, 0.83–1.01
  • ≥600g=week 1.19; 95% CI, 1.07–1.32)
女性も同様
  • 機会飲酒のみ 0.75; 95% CI, 0.70–0.82
  • 1–149 g=week  0.80; 95% CI, 0.73–0.88
  • 150–299 g=week 0.91; 95% CI, 0.74–1.13
  • 300–449 g=week 1.04; 95% CI, 0.73–1.48
  • ≥450 g=week 1.59; 95% CI, 1.07–2.38)

現行飲酒者において、アルコール摂取と全原因死亡リスク、癌死亡リスク、心血管死亡リスクは線形増加を男女で示すが、男性においては心疾患はそうではない


休肝日をとることは男性において癌・心血管死亡リスク低下相関をみとめる


有意差があるのはこの黄色の部分のみ

軽度飲酒のがん死亡リスク増加、中等度飲酒の全原因死亡リスクのみ




重度飲酒においては休肝日事態に意味が無い可能性!


飲み過ぎを

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