スタチン長期投与で頸動脈硬化進行を抑制
日本の常用量・多施設ランダム化オープントライアル
二次予防トライアルということを強調したいため記載
Long-Term Effect of Pravastatin on Carotid Intima–Media Complex Thickness
The J-STARS Echo Study (Japan Statin Treatment Against Recurrent Stroke)
Masatoshi Koga, et al.
Stroke. 2017;STROKEAHA.117.018387
http://stroke.ahajournals.org/content/early/2017/11/29/STROKEAHA.117.018387.long
登録基準
- 45-80歳、男女
- 臨床的非心原性塞栓虚血性卒中 前月〜3年間内発症
- スタチン未使用時血中コレステロール持続性に 4.65 〜 6.21 mmol/L (180 〜 240 mg/dL
プライマリアウトカムはI5年間観察中の総頸動脈MT変化
結果:このサブ研究に864名登録、71名はベースラインの超音波にて除外
プラバスタチン群 388名、対照群 405名に割り付け
ベースライン特性は有意差無しだが、2群間にt National Institute of Health Stroke Scale scoreで有意差あり p=0.019
ベースラインIMT プラバスタチン群 (平均± SD) 0.887 ± 0.155 mm vs 対照群 0.887 ± 0.152 mm (P=0.99)
5年時受診時IMT年次変化はプラバスタチン群で有意減少 (0.021 ± 0.116 versus 0.040 ± 0.118 mm; P=0.010).
スタチンに関して、糖尿病発症リスクはっきりしてきたため、再び雲行きが怪しい
スタチン治療正当化の一つは、IMT退縮効果なのだが、まだ本邦での一次予防根拠乏しいと考える。アホなアンチ・スタチン・プロパガンダ(宗教)の人たちは二次予防まで否定しているようだが・・・
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