2018年6月2日土曜日

GLP-1作動系薬剤の安静時エネルギー消費量への影響は? あんまりはっきりしない!

GLP-1は動物モデルで、ラ氏島β細胞量を増加、膵α細胞からのグルカゴン放出抑制、胃の食物運動抑制、栄養吸収抑制効果、視床下部へ作用し満腹感促進、インスリン分泌促進作用など。
リラグルチドはヒトGLP-1と相同性の高い合成GLP-1受容体アゴニストで、血糖抑制作用があるが、白色脂肪細胞の褐色変化(browning of white adipose tissue)と称せられるbeige adipocyte recruitment作用が示唆されている

それで、安静時エネルギー消費量への影響に興味が持たれている・・・という次第





エネルギー消費量:energy expenditure (EE) へのGLP-1、GLP-1受容体アゴニスト(GLP-1RA)の投与影響

GLP-1は短期的には安静時エネルギー消費量に影響を与えず
GLP-1RAであるexenatideはliraglutideは、安静時エネルギー消費量に対し影響は中立的
しかし、長期使用によるREE増加効果は否定できない


The effect of glucagon-like peptide 1 and glucagon-like peptide 1 receptor agonists on energy expenditure: a systematic review and meta-analysis
Diabetes Research and Clinical Practice S0168-8227(18)30400-5
DOI: https://doi.org/10.1016/j.diabres.2018.05.034
https://www.diabetesresearchclinicalpractice.com/article/S0168-8227(18)30400-5/pdf


GLP-1投与(1-48時間)影響を10トライアル、93名の被検者で検討時、安静時EEへの影響認めず



3トライアル中2トライアル、62名の被検者ではGLP-1投与後 diet-induced thermogenesis (DIT) の有意減少見られた

エキセナチド(Exenatide)<「バイエッタ®」「ビデュリオン®」>(10μg bid、10-52週間)あるいはliraglutide<ビクトーザ>(0.6、1.2、1.8、3mg、3日間から52週間)の10トライアル、282名被検者では、REEへのGLP-1RAの影響neutralであり、 physical activity-induced EEも同様

GLP-1RAを用いた最長期間トライアルにおいて、exenatideもしくは liraglutide治療に反応して、REE増加有意であった
多くのトライアルでは、GLP-1RAによる体重減少はREE減少を伴わないものであった



結局、基礎代謝への影響はあんまりはっきりしない・・・ってことで・・・


GLP-1も週1回製剤が主役になってきたが・・・新しい薬剤たちのREEへの影響は?

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