その"仮面高血圧”と心血管疾患イベントの臨床的関連性検討で、"家庭血圧測定(home bllood pressure monitoring;HBPM)が卒中イベント発生リスク増加と関連すると日本の一般臨床での報告。HBPM使用により、改善された血圧関連リスク評価が達成され、心血管イベント予防の観点から新しい治療介入となるだろう”と要約
自治医科大学などからの報告
4261名の外来患者コホートで、仮面高血圧は"コントロ−ル血圧レベル”の対照に比べ、卒中リスク増大と関連、一方、冠動脈性心疾患リスクとは関連しない
Association of cardiovascular outcomes with masked hypertension in a Japanese general practice population
JAMA Cardiology — July 26, 2018
JAMA Cardiol. 2018;3(7):583-590. doi:10.1001/jamacardio.2018.1233
日本の71のプライマリ治療あるいは大学病院、4,261名の外来治療患者
Japan Morning Surge–Home Blood Pressure study として2005年1月1日〜2012年12月31日登録
心血管疾患病歴もしくはリスクありで、2,015年3月31日までフォローアップ
受診時2回のoccasional血圧測定と14日間朝夜HBPM測定
ベースライン時尿中アルブミン/Cr比、血中BNPを心血管疾患終末臓器障害のマーカーとして測定
2017年7月1日〜2017年10月31日までデータ解析
4つの血圧群形成
- 仮面高血圧:masked hypertension—hypertensive home BP levels (systolic, ≥135 mm Hg; diastolic, ≥85 mm Hg) and nonhypertensive clinic BP levels (systolic, <140 diastolic="" hg="" li="" mm=""> 140>
- 白衣高血圧:white-coat hypertension—nonhypertensive home BP levels (systolic, <135 and="" bp="" clinic="" diastolic="" hg="" hypertensive="" levels="" li="" mm="" systolic=""> 135>
- 持続的高血圧:sustained hypertension—hypertensive home and clinic BP levels
- コントロールされた血圧:controlled BP—nonhypertensive home and clinic BP levels.
主要アウトカム・測定は、卒中・冠動脈疾患発生
総数4261名登録、女性 2,266(53.2%)、降圧剤服用 3,374(79.2%)、平均年齢(SD) 64.9(10.9)歳 フォローアップ中央値 3.9(2.4-4.6)年間
卒中 74(1千人年対 4.4) 、冠動脈性心疾患 77(1千人年対 4.6)、
仮面高血圧 vs 対照にてリスク増加 従来心血管リスク・尿中Cr/アルブミン比・血中BNP値と独立増加 ハザード比 2.77; 95% CI 1.20-6.37
データでは仮面高血圧は冠動脈性心疾患リスクと関連せず
家庭血圧必須・・・
"仮面高血圧” 19.0% 白衣高血圧 14.4% で、むしろ仮面高血圧の方が多い・・・ こんなものなのか?
0 件のコメント:
コメントを投稿