2018年7月18日水曜日

タバコ製品のフレーバー:血管内皮へ悪影響

通常のタバコでももちろん血管内皮へ悪影響を与え、心血管疾患リスク増加に関わることが明らかになっているが、今回、タバコ製品のフレバー、そして、vaping製品でも安全とは言えないことが明らかになった。


"電子タバコは、人体に影響のない成分でできた「リキッド」という液体を蒸発させ味のついた水蒸気を楽しむもの”
そんなリキッドですが、非常に安全性の高い成分からできています。
加熱式タバコにも使用されており、マーガリン・シリアル・お菓子などに含まれる植物性グリセリン、またはVG(vegetable glycerin)、うどんやそば、おにぎり・餃子などに使われる食品添加物であるプロピレングリコール、またはPG(propylene glycol)フレーバーを決める香料・精製水、ニコチン入りリキッドであればニコチン、以上の成分からつくられています。https://vape.shop/column/smoking/vol1026/#cont1

電子タバコにフレーバーは必須なのかどうか?よく分からないが、成分としてiQosなどに含まれていることは確からしい


Flavorings in Tobacco Products Induce Endothelial Cell Dysfunction
 https://doi.org/10.1161/ATVBAHA.118.311156
Arteriosclerosis, Thrombosis, and Vascular Biology. 2018;38:1607-1615
Originally published June 14, 2018

非メントール及びメントール香のタバコは、非喫煙者血管内皮由来を対照にしたCa2+イオノフォアであるA23187刺激による血管内皮NO産生障害を示した

非喫煙者由来血管内皮細胞への、メントール(0.01mmol / L)またはオイゲノール(0.01mmol / L)のいずれかの処理でも、A23187刺激による血管内皮NO産生低下 

血管内皮phenotypeへのフレーバー化化合物の影響を評価するため商用ヒト大動脈血管内皮を利用し、90分間、バニリン、メントール、シンナムアルデヒド、オイゲノール、ジメチルピラジン、ジアセチル、イソアミルアセテート、ユーカリプトールおよびアセチルピラジン(0.1-100mmol / L) 処理


細胞死、活性酸素種の産生、炎症誘発マーカーIL-6(インターロイキン-6)の発現、および一酸化窒素産生測定

細胞死および活性酸素種生成は、in vivoで到達できないほどの高濃度でのみ誘導

選択されたフレーバー(バニリン、メントール、シンナムアルデヒド、オイゲノール、およびアセチルピリジン)では低濃度で、炎症とA23187刺激性酸化窒素生成の障害を生じる



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