2018年8月25日土曜日

飲酒するほど肺炎にかかる

昨日("愛酒の日”)に 飲酒に健康上良いこと無しを紹介したが
さらに、とどめ


Alcohol and the risk of pneumonia: a systematic review and meta-analysis
Simou E, et al. BMJ Open 2018;8:e022344.
 doi:10.1136/bmjopen-2018-022344
https://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/8/8/e022344.full.pdf

目的 アルコール摂取と市中肺炎(CAP)リスクの関連性程度推定:システマティック・レビュー&メタアナリシス

デザイン Systematic review and meta-analysis.

研究方法 包括的研究:Medline、 Embase、 Web of Science 1985 and 2017
random-effects meta-analysisをpooled effect size推定のため使用、量依存関連性も検討

結果 レビューにて17の文献を引用可能として採用、うち14はpooled可能として検証。
14研究のメタアナリシスにてアルコール飲用もしくは飲用量多いほどCAPリスク83%増加(相対リスク 1.83, 95% CI 1.30 - 2.57)

研究間heterogeneityあり、研究項目要素に一部差異がありそれが関与(共役要素補正・肺炎診断:臨床 vs 死亡)

1日あたりアルコール10−20g摂取増加毎、CAPリスク8%増加するという量依存関連性認める


結論 これら治験はアルコール摂取のCAP(市中肺炎)リスク示唆
故に、政策的にアルコール摂取を減らし市中肺炎発生を減少するべき




マッサンの時代から、アルコール業界はメディア戦略が主戦場
故に、アルコールに都合の悪いことは、新聞でさえ扱わない

で、政治家たちも、サントリーなど製造メーカースポンサーとなっていて、政策上アルコール節制に前向きでない。

最近、芋焼酎産地の大学なんて研究費目当てにアルコール業界に媚びうることしかしてないし・・・





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