2018年9月21日金曜日

小児気管支拡張:急性増悪へのアジスロマイシン投与はAMPC/CVA比較非劣性

筆者等によれば、この研究の前に、気管支拡張症と抗生剤対照化トライアル検索したところ6つのトライアルあるも一つしかプラシーボ対照認めず。マクロライド検証は無し。
気管支拡張症への急性増悪治療のまともな検証はなされてないといっても良い。

気管支拡張の急性増悪小児において、しかも、アジスロマイシン vs アモキシシリン・クラブラン酸というのは初めての検証となる

20%境界として、アジスロマイシン群はアモキシシリン・クラブラン酸に対し、day 21の症状改善で非劣性、しかし、改善には期間が長い。これは耐性化も考慮されるべき。
といいつつ、ペニシリンへの過敏症やアドヒアランス不良患児へは考慮


Amoxicillin–clavulanate versus azithromycin for respiratory exacerbations in children with bronchiectasis (BEST-2): a multicentre, double-blind, non-inferiority, randomised controlled trial
Vikas Goyal,  et al
The Lancet , Sep. 18
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(18)31723-9/fulltext



登録 236名、急性増悪 179名、アモキシシリン/クラブラン酸 97名、アジスロマイシン 82名 割り付け
day 21までに、急性増悪改善 アジスロマイシン群 61/73(84%) vs アモキシシリン/クラブラン酸群 73/87 (84%)、リスク差は非劣性 (−0·3%, 95% CI −11·8 to 11·1)
急性増悪はアモキシシリン/クラブラン酸群でアジスロマイシン群に比べ有意に短い (median 10 days [IQR 6–15] vs 14 days [8–16]; p=0·014)
副作用イベント アジスロマイシン群 17/82(21%) vs アモキシシリン/クラブラン酸群 23/97(24%)  (relative risk 0·9, 95% CI 0·5 to 1·5)



エディトリアル:
Treatment of bronchiectasis exacerbations in children: which antibiotic?
Heather J Zar
Mark P Nicol
Published:September 18, 2018
http://dx.doi.org/10.1016/ S0140-6736(18)31723-9





成人の知見も乏しい

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