2018年9月11日火曜日

転倒高リスク高齢者に太極拳は通常運動より有効



高齢者転倒予防に対する、太極拳 vs ストレッチ運動対照比較

単盲検3群平行群ランダム臨床トライアル

  • TJQMMB(Tai Ji Quan: Moving for Better Balance) :修正法 太極(tai ji, taichi) 週2回、60分クラス、24週間
  • MME(multimodal exercise)プログラム:integrating balance、エアロビクス、strength、柔軟運動
  • ストレッチ運動

主要アウトカム:6ヶ月後の転倒頻度

Effectiveness of a Therapeutic Tai Ji Quan Intervention vs a Multimodal Exercise Intervention to Prevent Falls Among Older Adults at High Risk of Falling A Randomized Clinical Trial
Fuzhong Li, et al.
JAMA Intern Med. Published online September 10, 2018. doi:10.1001/jamainternmed.2018.3915


ランダム化 670名、年齢平均(SD) 77.7(5.6)歳、 女性 436(63.5%)、白人 617 (92.1%)、アフリカ系 31(4.6%)

転倒 TJQMBB群 152(85名)、 MME群 218 (112名)

6ヶ月時点での進展運動比較の罹患率比(incidence rate ratio)はTJQMBB群で低値 (IRR, 0.42; 95% CI, 0.31-0.56; P < .001) 、 MME 群も低値 (IRR, 0.60; 95% CI, 0.45-0.80; P = .001)

転倒は、TJQMBB群ではMME群比較で31%減少 p (IRR, 0.69; 95% CI, 0.52-0.94; P = .01)


結論・知見:転倒高リスク地域在住高齢者において治療的にテイラー化した太極拳バランストレーニング介入は通常の運動アプローチに比べ転倒頻度減少へより有効なアプローチ



単盲検試験ということだが、こういう種の研究デザインというのは難しそう

evidence map報告されているが、一般健康状態、心理状態、高齢者、バランス、高血圧、転倒予防、認知機能など全般的にpromisingなmapとなっている

An evidence map of the effect of Tai Chi on health outcomes
https://doi.org/10.1186/s13643-016-0300-y





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