あったり前だと思うのだが・・・
本来、ベネフィットを有しない対象者まで含むこととなる。
ただ、10年リスクで評価して良いかどうかは?
Association of hypertension cut-off values with 10-year cardiovascular mortality and clinical consequences: a real-world perspective from the prospective MONICA/KORA study
Seryan Atasoy ,et al.
European Heart Journal, ehy694, https://doi.org/10.1093/eurheartj/ehy694
Published: 21 November 2018 Article history
目的:住民ベース・コホートにおいて、Stage 1(S1)高血圧(収縮期血圧 130-139 mmHg、あるいは、拡張期血圧 80-89 mmHg)を、Stage 2(S2)カットオフ(140/90 mmHg以上)と比較して降圧カットオフ値を設定した場合の臨床的価値検証
方法と結果
MONICA/KORA prospective study:11,603名(男性 52%、女性 48%;平均年齢 47.6歳)から、高血圧頻度と関連心血管イベント評価
S1カットオフ採用で34%→63%に高血圧頻度増加
S2高血圧の24%が治療不十分判断になる
フォローアップ10年間(70,148 人年)で、 致死性CVDイベント 370
補正CVD特異的1000人対死亡率は、正常高血圧に比較して、S2高血圧 1.61 [95% 信頼区間(CI) 1.10–2.25] 、S1高血圧 1.07 (95% CI 0.71–1.64)
Cox比例ハザードモデルでは、S2とCVD死亡率有意関連性 (1.54, 95% CI 1.04–2.28, P = 0.03)、相反リスクの存在でも相関(1.47, P = 0.05)
しかし、S1高血圧では統計学的有意性に到達せず (0.93, 95% CI 0.61–1.44, P = 0.76)
S2被検者のうち、治療患者では非治療患者に比べうつ気分存在が有意に多い (47% vs 33%) (P < 0.0001)
結論:血圧カットオフ値を下げることは確かに高血圧患者を増加するが、CVD死亡率のより低い対象者を多く含むこととなる
加え、治療患者はうつ気分増加の蓋然性増加の可能性、これはネガティブ感情のラベリングを反映したものと考えられる
最後が胸を打つw
2018年11月27日火曜日
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