魚介類食の負のリスクの一つは水銀摂取量増加があり、
海中で検出される水銀の濃度は非常に低い(1リットルあたり10億分の1グラム以下)。しかし、特に食物連鎖の上位に位置するメカジキやマグロのような、私たちが食する魚には、高濃度で存在する。MeHg(メチル水銀)は、生物蓄積性が高く、毒性の高い水銀であり、魚を食べることによって人々の健康に悪影響を及ぼす。海中濃度は低いにもかかわらず、どのようにして多量のMeHgが私たちが食べる魚に含有するのか。その答えは、プランクトンが取り込み、海洋食物網内でに生物蓄積するためであり、この 過程の第一段階が大きな理由なのである。...動物プランクトンは、食糧が豊富にあるため大量のMeHgを摂取することになり、成長するにつれ、MeHgをより迅速かつ効果的に希釈する。これにより、動物プランクトン中のMeHgの濃度は、周囲の海水よりも50,000〜1,000,000倍高くなる。MeHgが魚に到達する前の海水中の水銀濃度とこれだけの差ができるのは、海水中の微量の水銀を海洋食物網の中で濃縮させていくからである。 :https://nereusprogram.org/ja/works/%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E9%A3%9F%E7%89%A9%E7%B6%B2%E3%81%AB%E3%81%8A%E3%81%91%E3%82%8B%E6%B0%B4%E9%8A%80%E6%BF%83%E5%BA%A6%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%9C%E9%AB%98%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%8B/
Serum long-chain omega-3 fatty acids, hair mercury and exercise-induced myocardial ischaemia in men
BMJ journals ;Heart
https://heart.bmj.com/content/early/2019/05/04/heartjnl-2019-314755
魚は長鎖ω3不飽和脂肪酸(PUFA)を多く含み、冠動脈疾患リスクと負の相関を示すが、同時にメチル水銀も含みこちらは冠動脈性心疾患リスク増加と関連し、PUFAの心血管疾患予防効果を薄める可能性がある
Kuopio Ischaemic Heart Disease Risk Factor Study(42-60歳、1984-89年調査)
電気ブレーキ自転車エルゴメータによる症状上限運動負荷試験を行い、ロジスティック回帰による運動誘発心筋虚血オッズ比検討
多変量解析にて、ω-3PUFA最大最小4分位比較で、心筋虚血オッズ比 33%低下(OR , 0.67 , 95% CI, 0.51 - 0.87, p-trend = 0.006)
CHD病歴患者で最もこの相関強く (OR, 0.10, 0.03 - 0.39, p-trend < 0.001)
病歴なしの場合は OR 0.80, 95% CI 0.57 - 1.12 p-trend 0.17)
毛髪水銀濃度は心虚血オッズ比増加と相関 (OR, 1.62 95% CI 1.22 - 2.14, p-trend 0.002)
水銀と心血管リスクの関連性は、冠動脈性心疾患既往有り・無しのサブグループ各々では有意差無しだが、totalでは明確なリスク増加
アンケートならではの分類過誤バイアスの可能性あり
The strengths of our study include the use of serum long-chain omega-3 PUFA and hair mercury, both established biomarkers for fish intake, instead of food-frequency questionnaires, which reduced the bias by misclassification.
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