2019年5月1日水曜日

低炭水化物制限食は心房細動発生リスク増加の可能性

低炭水化物制限食は短期間で減量をもたらすので人気があるわけだが、心血管系への悪影響の懸念あり、PURE( (Prospective Urban‐Rural Epidemiology) Study) 5大陸18ヶ国、135,335名の検討では炭水化物食増大ほど総死亡率は高いが、心血管疾患(卒中、心不全)リスクや心血管死亡率とは関連しなかった。ARIC (Atherosclerosis Risk in Communities) Studyでは、炭水化物摂取と総死亡率のU字型相関あり、心血管死亡率では相関性認めず。


低炭水化物食は減量を目的とするなら可だが、心血管イベント抑制を目指すのに使用する意義には疑問

以下、心房細動発生リスク増加の可能性ありとの報告

Low‐Carbohydrate Diets and Risk of Incident Atrial Fibrillation: A Prospective Cohort Study
Shaozhao Zhang , et al.
Journal of the American Heart Association. 2019;8
https://doi.org/10.1161/JAHA.119.011955
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/JAHA.119.011955

13,385名(年齢 54.2± 5.8歳)の前向きコホート Atherosclerosis Risk in Communities Studyで心房細動リスクを炭水化物摂取との関連性を多変量Coxハザード回帰モデルで検討


ベースライン(1987年から1989年) 食事調査 中央値22.4年の追跡調査 1,808人(13.5%) 心房細動

traditional リスク要素と他食事要素補正後心房細動発生ハザード比は、エネルギー比率としtねお炭水化物成分摂取比 1-SD毎 即ち9.4%増加毎、ハザード比としては 0.82


炭水化物を代替するために使用されるタンパク質または脂肪の種類とAF発症のリスクとの間の関連を特定できなかった。しかし、全体として、低炭水化物食へのアドヒアランスと偶発的なAFのリスク増加との間には関連性があり、炭水化物に代わるタンパク質や脂肪の種類に関係なく関連。


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