中国北部の疫学研究で、低LDL血症と脳内出血(ICH)の関連性報告
Low-density lipoprotein cholesterol and risk of intracerebral hemorrhage: A prospective study
Ma C, et al
Neurology 2019; DOI: 10.1212/WNL.00000000000078.
https://n.neurology.org/content/early/2019/07/02/WNL.0000000000007853
2006年ベースラインにて卒中・心筋梗塞・がんを有しない96,043名(平均年齢 51.3歳)
current cohort study
血中LDL-C濃度評価 2006年、2008年、2010年、2012年評価
累積LDL-C平均濃度をこの期間の全ての評価可能LDL-C測定値から計算
脳内出血はカルテレビューにて確認
フォローアップ9年間、ICH発生753
ICH-リスクはLDL濃度 70-99 mg/dLと100以上で同等
一方、LDL 70 mg/dL未満では、70-99 mg/dLに比べICH発症高リスク ; 補正ハザード比1.65 (95% 信頼区間 [CI] 1.32–2.05) for LDL-C concentrations of 50 to 69 mg/dL)、 50mg/dL未満 2.69 (95% CI 2.03–3.57)
最近のスタチンのメタアナリシスでは、スタチン治療とICHリスクに関し関連性として有意性を認めないと筆者等も記載
PCSK9阻害剤の2つのトライアルでも出血性卒中リスク増加を認めてない。同様にIMPROVE-ITやFOURIERトライアルでも有意性相関は認めない。
だが、これらの知見は、基本1.0年間から6.0年間の報告であり、サンプルサイズとして出血リスク少なすぎて正規相関前提の帰無仮説検証でよいのかという基本的疑問が呈せられる。
LDL低下を煽りすぎることは善なのだろうか? 「悪玉」コレステロールと果たしてホントに言い切って良いのだろうか?
2019年7月4日木曜日
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