2019年8月16日金曜日

就寝1−2時間前温浴は睡眠の質、睡眠効率、入眠潜時改善効果をもたらす

一般的な指導法が正しいということが確認された


Before-bedtime passive body heating by warm shower or bath to improve sleep:
Shahab Haghayegh,  et al.
Sleep Medicine Reviews Volume 46, August 2019, Pages 124-135
https://doi.org/10.1016/j.smrv.2019.04.008
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1087079218301552?via%3Dihub

就寝前の温水シャワーや入浴などのWater-based passive body heating (PBHWB):水ベースの受動的加温の効果がシンプルな睡眠の改善手段して推奨されることが多い。
入眠潜時:sleep onset latency (SOL)、中途覚醒:wake after sleep onset、睡眠効率:sleep efficiency (SE)、徐波睡眠、主観的睡眠の質検討された研究のシステミック・レビュー&メタアナリシス


5322の候補論文が得られ、そのうち17が重複を除去した後に登録基準を満たし、13のメタ分析の比較可能な定量データ


40–42.5 °CのPBHWBは自己評価rate睡眠の質と睡眠効率、予定睡眠1−2時間前施行時入眠潜時10分程度の短縮化を示した

これら知見はPBHWB効果のメカニズムと一致。PBHWBは、手掌と足底への血液灌流の増加による体温低下をもたらし、遠位から近位の皮膚温度勾配を増強して体の熱放散を強化する

しかし、PBHWBに関するこれら知見は研究報告が比較的少ないため追加研究が必要で、特に、適正なタイミングとその時間+正確な効果メカニズム検討が必要。





Forest plot of standardized mean difference (Cohen's d) between treatment and baseline nights of sleep onset latency (SOL).







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