2019年8月22日木曜日

禁煙後心血管疾患リスクは軽減するが5年間を超えて影響残る

Association of Smoking Cessation With Subsequent Risk of Cardiovascular Disease
Meredith S. Duncan, et al.
JAMA. 2019;322(7):642-650. doi:10.1001/jama.2019.10298


意義  禁煙後の心血管疾患:CVDリスクの時間経過に関しては不明瞭。リスク計算は5年感のみのリスクが計算されていた。
目的:筋炎後の年数とCVD発生の関連性を評価
デザイン・セッティング・被験者 ベースラインでCVD有さないFramingham Heart Study被験者前向き集積データの後顧解析(original cohort: attending their fourth examination in 1954-1958; offspring cohort: attending their first examination in 1971-1975)、2015年12月まで

暴露  time-updateされた自己報告喫煙常態、禁煙からの年数、累積pack-years

主要アウトカムと測定項目  CVD(心筋梗塞、卒中、心不全、心血管死)発生
プライマリ解析:両コホート(pool化)と重度喫煙者(≥20 pack-years).限定

結果  研究populationは 8770名  (original cohort: n = 3805; offspring cohort: n = 4965) 、平均年齢 42.2 (SD, 11.8) 歳、男性45%
喫煙既往 5308名、pack-yerasベースライン 中央値17.2 (IQR , 7-30)、重度喫煙 2371(喫煙既往 406 [17%]、現行喫煙 1965 [83%]

フォローアップ年数中央値 26.4年間において、初回CVDイベント 2435 ( original cohort: n = 1612 [重度喫煙 n = 665]; offspring cohort: n = 823 [重度喫煙 n = 430]).

pooled cohortにおいて現行喫煙比較おいて、禁煙後5年間は、有意にCVDリスク低下と関連  (千人年あたり発生率: 現行喫煙, 11.56 [95% CI, 10.30-12.98]; 5年間内禁煙, 6.94 [95% CI, 5.61-8.59]; 差, −4.51 [95% CI, −5.90 to −2.77])、CVD発症リスク低下と関連   (ハザード比, 0.61; 95% CI, 0.49-0.76)

pooled cohortにおいて、Never smoker比較において、禁煙後10-15年感でCVDリスク増加の有意差が継続しなくなる 千人年あたり発生率: : never smoking, 5.09 [95% CI, 4.52-5.74]; 10 年〜15 年間未満禁煙, 6.31 [95% CI, 4.93-8.09]; 差, 1.27 [95% CI, −0.10 to 3.05]; ハザード比, 1.25 [95% CI, 0.98-1.60]).


結論と知見 重度喫煙者において、禁煙により、喫煙継続者と比較してCVDリスク減少5年内に有意性認める。しかし、never smokerに比べ、喫煙経験者はCVDリスクは禁煙後も5年間を超えて増加継続する





"5年 禁煙後5-15年で脳卒中のリスクが非喫煙者と同じになる"


訂正した方が・・・

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