Rob F. Walker, et al.
JAMA Intern Med. Published online November 11, 2019. doi:https://doi.org/10.1001/jamainternmed.2019.5135
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2754091
November 11, 2019
疑問点 性腺機能低下有無関わらない男性におけるテストステロン療法の臨床的処方は静脈血栓塞栓の短期リスクと関連するか?
知見 静脈血栓塞栓症例89622名男性の6ヶ月間テストステロン使用と静脈血栓塞栓前6-12ヶ月のテストステロン使用を比較したこの交叉研究において、6か月症例期間のテストステロン使用は男性において性腺機能低下有無に関連買う静脈血栓塞栓リスク増加と関連する
意義 この知見からテストステロン使用は全てのこの処方男性において静脈血栓塞栓リスク増加と関連する
重要点 テストステロン療法は性腺機能低下有無関連せず処方数が増加している。
この治療は、いくつかのメカニズム、ヘマトクリット値増加、血液粘性増加を含め、静脈血栓塞栓リスク増加と関連する可能性がある
目的 短期テストステロン療法暴露が性腺機能低下有無関連無く男性の静脈血栓塞栓短期リスク増加するか評価
デザイン・被験者・セッティング 交叉研究:39622名男性(IBM MarketScan Commercial Claims and Encounter DatabaseとMedicare Supplemental Database)
2011年1月1日〜2017年12月31日:12ヶ月フォローアップ
ベースラインで癌認めない、ICDコードによる同定された静脈血栓塞イベント前連続登録12ヶ月。対象期間症例自身をマッチ化
ケースクロスオーバー研究デザインが使用され、VTEの各男性が自分のコントロールとして機能。 インシデントVTEイベントの6か月前、3か月前、1か月前の暴露ケース期間を定義し、インシデントVTEイベントの6か月前に開始する同等の暴露制御期間(6か月、3か月、1か月)を定義した(図、 A)。 テストステロン処方曝露後にVTEイベントがトリガーされる時間枠を評価するために、さまざまなケース期間の長さが選択された。 各ケースの患者が自分のコントロールとして機能するため、ケースのクロスオーバー設計は、患者の観察期間中に時間不変の交絡因子を軽減。
暴露 国内の薬物コードを使用して、ケース期間(VTEの0〜6か月前)および対照期間(VTEの6〜12か月前)の請求済みテストステロン療法処方を特定
主要アウトカムと測定項目 初回VTEイベントで性腺機能低下有無で層別化
結果
研究登録: 39622名男性 (平均 [SD] 年齢 57.4[14.2]歳)、 性腺機能低下証拠 3110名(7.8%)
年齢補正モデルにて、テストステロン使用は全期間において、VTE高リスクと相関 (オッズ比[OR], 性腺機能低下有り 2.32; 95% CI, 1.97-2.74、無し 2.02; 95% CI, 1.47-2.77)
性腺機能低下症のない男性の場合、テストステロン療法とVTEリスクの3か月の期間の推定点は、65歳未満の男性(OR、2.99; 95%CI、1.91-4.68)が高齢男性(OR、1.68)よりも高かった ; 95%CI、0.90-3.14)、この相互作用は統計的に有意ではない(P = .14)
2013年、米国内では30歳未満で 3.2% 230万人使用、2016年には減少して 115万名
日本では男性更年期・更年期ドッグと称して、結果的に、テストステロン使用を煽るムーブメントがあるが安易な使用は危険!
日本のガイドラインでも
多血症http://www.mens-health.jp/wp-content/uploads/2018/08/LOHguidelines.pdf
ARTを行った性腺機能低下症患者の24%に血栓除去手術またはARTの中断を必要とする多血症が認められている。治療に際しては,定期的な血液検査による多血症の監視が重要である。赤血球数6×10 6/μL以上,ヘモグロビン18g/dL以上,ヘマトクリット53%以上を多血症の目安にし,ARTの間隔や,血液内科への受診も考慮する必要がある。
多血症に関する注意事項がある
さらには、VTEリスクも啓発すべき
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