Kidney Disease Improving Global Outcomes (KDIGO) guidelineではeGFR 60未満での症例のACE-阻害剤(ACE-I)もしくはあRBの一時的な中止を示唆している
だが、ルーチンに中止することの方が、よりハードなリスクである死亡率が高まる可能性があることも?
ということで、ACE阻害剤/ARB継続の利点
Association Between Renin-Angiotensin System Blockade Discontinuation and All-Cause Mortality Among Persons With Low Estimated Glomerular Filtration Rate
Yao Qiao, et al.
JAMA Intern Med. Published online March 9, 2020. doi:10.1001/jamainternmed.2020.0193
意義 ACE阻害剤(ACI-I)とARB治療がeGFR低下事例で使用すべきかどうかは不明
目的 eGFR 30(mL/min/1.73 m2)未満後ACE-IあるいはARB治療中断と死亡リスク・MACE、end-stage kidney disease(ESKD)の関連性検討
デザイン・セッティング・被験者 この後ろ向き、propensity score-マッチ化コホート研究(3909名、集約的医療システム(いくつかのペンシルベニア中央/北東の田舎地域でサービスされている)で検討
ACI-IとARB開始(2004年1月1日〜2018年12月31日)患者で、治療期間中eGFR 30未満へ減少した症例を登録し、2019年1月25日までフォローアップ
暴露個人はeGFR 30未満後6ヶ月位内にACE-IあるいはARB治療中止したかどうかで分類
主要アウトカムと測定項目 ACE-IあるいはARB治療中止とその後5年間の死亡率の相関を多変量Cox比例ハザードモデル、propensityマッチ化サンプルにおけるeGFR低下時患者特性で補正
セカンダリアウトカムはMACえとESKD
結果 eGFR 30未満減少したACE-IあるいはARB治療3909名(女性 2406 [61.6%] ; 平均 [SD] 歳, 73.7 [12.6] 歳 )のうち
235名がACE-IあるいはARB中止
2674名は中止せず
死亡例:ACE-IあるいはARB中止患者 434名、中止しなかった786名(フォローアップ中央値 2.9年間 IQR, 13.-5.0年間)
ACE-I・ARB中止状態と全死亡率の累積頻度
結論と知見 これら知見から腎機能減少傾向患者でのACE-IあるいはARB継続はESKD超過有害性なしに心血管ベネフィットと関連するかもしれない
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