管理下遠隔呼吸器リハビリテーションは、通常の呼吸器リハビリテーションに比べて、6分間歩行距離において優越とはいえず、差を認めず。ただより多くの呼吸器リハビリテーションがなされ手居ることから非劣性デザインで比較することが必要かも・・・
Supervised pulmonary tele-rehabilitation versus pulmonary rehabilitation in severe COPD: a randomised multicentre trial
Hansen H, Bieler T, Beyer N, et al. Thorax
doi:10.1136/thoraxjnl-2019-214246
https://thorax.bmj.com/content/thoraxjnl/early/2020/03/30/thoraxjnl-2019-214246.full.pdf
単盲検多施設無作為化比較試験 患者は1対1割り付け 10週間
グループベースのPTR(60分、週3回)
または
従来のPR(90分、週2回)
評価は、ベースライン時、介入終了時、およびベースラインから22週後の追跡時に、盲検の評価者によって行われた。
一次解析はintention-to-treatの原則に基づき
測定値と主な結果 主要アウトカムは、ベースラインから10週後までの6MWDの変化
134人(女性74人、平均±SD年齢68±9歳、FEV1予測値33%±9%、6MWD 327±103m)が対象で無作為化
解析では、介入後の6MWDの変化(9.2m(95%CI:-6.6~24.9))および22週目の追跡時の6MWDの変化(-5.3m(95%CI:-28.9~18.3))については、群間差は認められなかった。従来のPR(n=43)よりもPTR介入(n=57)を完了した参加者が多かった(χ2検定p<0.01)。
【鍵となる疑問】
構造化運動・教育を含む管理下遠隔呼吸器リハビリテーション(PR)プログラムは、通常の病院ベースの呼吸リハビリテーションプログラムに比べ、プログラムの高いアドヒアランス率を供給できるか?
【ボトムラインは?】
この遠隔呼吸器リハビリテーションモデルは、重度の進行したCOPD患者に対して、機能的能力と疾患関連症状の短期的・中期的な改善を示したが、従来の病院でのPRよりも優れた効果は得られなかった。
【どう読み解く?】
従来の病院ベースのPRプログラムに参加できない重度のCOPD患者のアクセスを改善するためには、監督下遠隔呼吸器リハビリテーションが有用なセカンドラインの選択肢となる可能性がある
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