2020年4月3日金曜日

女性受動喫煙と糖尿病リスク

中国肺炎のせいで報道極めて少ないが・・・・

健康増進法が改正され、2020年4月に全面施行
https://www.jti.co.jp/tobacco/bunen/law_amendment/index.html


「既存店舗かつ客席面積100㎡以下かつ資本金5,000万円以下の店舗」の原則以外の店舗でも“エリア分煙”を許可している・・・飲食店でも喫煙可能な場所が残りそうだ


一般のオフィスや職場は屋内禁煙が基本だが、はたして厳守されるか?


間接喫煙による弊害の一つ 周囲への糖尿病リスクが日本からの報告






配偶者からの受動喫煙と糖尿病リスクとの関係を評価するために,非喫煙の日本人女性を対象とした前向き研究を実施

40~69歳で糖尿病のない非喫煙女性25,391人を日本保健所を拠点とした研究に登録(ベースライン:1990年または1993年)。5年調査と10年調査のアンケート調査で糖尿病の有無を区別

pooled logistic regression modelを用いて、年齢および可能性のある交絡因子を調整した上で、受動喫煙と糖尿病発症との相関を検討した。その結果、配偶者からの受動喫煙の暴露が高い非喫煙の日本人女性では、糖尿病発症リスクが高いことが示された。



Passive smoking and type 2 diabetes among never‐smoking women: The Japan Public Health Center‐based Prospective Study
Shino Oba  ,et al.
https://doi.org/10.1111/jdi.13259
Please cite this article as doi:10.1111/jdi.13259


趣旨・概要
本研究の目的は,非喫煙の日本人女性における配偶者からの受動喫煙と糖尿病リスクとの関連をプロスペクティブに評価することであった。職場(または公共施設)での受動喫煙は二次的尺度として評価した。

材料と方法
日本保健所を拠点とした研究(ベースライン:1990年または1993年)では,40~69歳の糖尿病のない非喫煙女性25,391人を追跡調査した。受動喫煙とは、夫が喫煙者であり、職場(または公共施設)での暴露は女性の自己申告とした。
糖尿病の発症は、5 年目と 10 年目の調査時に実施したアンケート調査で同定した。年齢および可能性のある交絡因子を調整した上で、受動喫煙と糖尿病発症との関連を評価するために、pooled logistic regression modelを用いた。

結果
夫がタバコを吸わない女性と比較して,夫が1日40本以上のタバコを吸う女性は,年齢調整モデルでは糖尿病を発症するオッズが有意に高かったが,多変量モデル(オッズ比(OR)=1.34,95%信頼区間(CI): 0.96-1.87)では関連性が減衰した。夫の喫煙本数と糖尿病発症のオッズとの間には用量反応傾向がみられた。(p=0.02). 職場(または公共施設)での受動喫煙を日常的に報告している女性は、そのような暴露を報告していない女性よりも糖尿病発症のオッズが高かった(OR=1.23、95%CI:0.995-1.53)

結論
その結果、糖尿病に罹患したことがない人では、糖尿病のリスクが高いことが示唆された。




宿泊施設でのthird hand smokeは今も放置・・・ 青島太平洋マラソン前泊でのタバコの臭いにはまいった

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