Grein J, et al. Compassionate Use of Remdesivir for Patients with Severe Covid-19. N Engl J Med. 2020 Apr 10. [Online ahead of print]
ってことで、多施設ランダム化二重盲検報告
結果、Remdesivir 治療効果不明瞭
Remdesivir in adults with severe COVID-19: a randomised, double-blind, placebo-controlled, multicentre trial
Yeming Wang,et al.
The Lancet, Published : April 29, 2020
DOI:https://doi.org/10.1016/S0140-6736(20)31022-9
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(20)31022-9/fulltext
中国湖北省の 10 病院で無作為化二重盲検プラセボ対照多施設共同試験を実施した。対象としたのは、実験室でSARS-CoV-2感染が確認された成人(18歳以上)で、症状発症から登録までの期間が12日以内で、室内空気中の酸素飽和度が94%以下、または動脈酸素分圧が300mmHg以下で、放射線学的に肺炎が確認された入院患者とした。患者は,レムデシビルの静脈内投与(1 日目に 200 mg,2~10 日目に 100 mg を 1 日 1 回投与),または 10 日間同量のプラセボを投与する群に 2:1 の割合で無作為に割り付けられた.患者にはロピナビル・リトナビル、インターフェロン、副腎皮質ステロイドの併用が認められた。
一次エンドポイントは28日目までの臨床改善までの時間であり、無作為化から臨床状態を6段階の順序尺度で2段階低下(1=退院から6=死亡まで)するまでの時間(日数)、または生きたまま退院するまでの時間(日数)のいずれか早い方と定義した。
一次解析はintention-to-treat(ITT)集団で行い、安全性解析は割り付けられた治療を開始した全患者で行った。この試験はClinicalTrials.gov、NCT04257656に登録されている。
ここまで、www.DeepL.com/Translator(無料版)で翻訳しました。
2020年2月6日〜2020年3月12日まで登録、治療群割り付け
Remdesivir 158 vs プラシーボ 79
ランダム後撤回プラシーボ群1名ITTに含めず
Remdesivir 使用は、臨床的改善までの時間に差を認めず ハザード比 1.23 [95% CI 0.87–1.75]
有意差はないが、Remdesivir 使用患者はプラシーボ群より症状期間10日未満ではプラシーボ群での臨床改善期間が数値的にやや改善 (ハザード比 1.52 [0.95–2.43])
副作用イベントは、Remdesivir 102/155(66%) vs プラシーボ 50/78 (64%)
早期中断 Remdesivir 18 (12%) versus プラシーボ群 4 (5%)
東洋経済って・・・
患者の死亡率も比較対象になっている。プラセボ群の死亡率は11.6%だったのに対し投与群では8.0%と、わずかではあるが死亡率も改善傾向にあった。
と、記事にしているが・・・ 信頼区間無視の記事
Covid-19やらSARS-CoV-2やらは、新興感染症の特徴として社会的なインパクトが激しく、政治が今後の状況にもたらす影響、逆に、疾病のインパクトが政治にもたらす影響が予想される。
左巻きメディアが張り切る理由はここにあるのだろう・・・政局混乱を生じさせ、様々な利益を得ようとする目論見
政治家は、普段より慎重な物言いをしないと・・・マスメディアが待ち構える
2020年3月21日Donald Trump大統領は(hydroxychloroquine: HCQ)とアジスロマイシンについて「have “a real chance to be one of the biggest game changers in the history of medicine.」と延べ、さらに “What do you have to lose? I’ll say it again: What do you have to lose? Take it.”と畳みかけたらしい
結果、アリゾナ州の男性がクロロキンを含む薬剤で死亡、連邦規制当局は、直ちに緊急使用許可を発行することで、処方されたヒドロキシクロロキンとクロロキンの使用を容易にしました。
「(hydroxychloroquine: HCQの)潜在的な危害は相当なものである。ヒドロキシクロロキンにはQT延長作用があり、特定の集団では心臓突然死の危険性がある。自己免疫疾患を持つ人々、特に女性や有色人種の人々は、薬不足により疾患の再燃に直面する可能性があり・・・
April 29, 2020
The Risks of Prescribing Hydroxychloroquine for Treatment of COVID-19—First, Do No Harm
Colette DeJong, et al.
JAMA Intern Med. Published online April 29, 2020. doi:10.1001/jamainternmed.2020.1853
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2765360
日本の厚労省が・・・“アビガン”に対して慎重なのは・・・ 薬害と騒ぎ社会不安を増長させる左巻きメディアおよびその背後の偏った集団が要因の一つ
武漢と東京の発生状況を重ねると意外とピークのタイミングなどは一致している気がする
さらに、ブラジルのoutbreakみると、日本を含む北半球は、10月以降が心配
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