Thomas Unger , et al.
Originally published 6 May 2020
https://www.ahajournals.org/doi/pdf/10.1161/HYPERTENSIONAHA.120.15026
要点
高血圧診断 診察室血圧測定
- 診察室・クリニック血圧測定は、高血圧診断及びフォローアップの概ね基本である
- いつでも可能な限り、診断は1回の診察でなされるべきではない。(血圧のレベルに依存はするが)1−4週間間隔で通常2−3回の診察が高血圧診断確認においては必要。血圧が180/110 mm Hg以上で、新結果疾患の証拠がある場合、1回でも診察でなされるべき
- 診察室血圧レベルに応じての推奨患者管理は表4へ
- もし可能で実施できるなら、高血圧診断は、診察室外の血圧測定により確認すべき
表4
診察室血圧(mmHg) | ||
130/85未満 | 130-159/85-99 | 160/100を超える |
3年間内に再測定(他にリスクがある場合は1年間) | 診察室外血圧測定で確認可能なら(白衣高血圧 or masked hyptertension可能性高いなら)施行。代替的に 再度診察室血圧測定を繰り返す | 2-3日間内もしくは2-3週間内に確認を |
至適ポイント
診察室血圧測定
- 両腕測定、できるなら同時測定。繰り返し測定で10 mm Hgを超える違いが両腕であれば、高い方の血圧を採用。差が20 mm Hgを超える場合、精査を考慮
- 立位血圧測定
- 治療高血圧においては起立低血圧疑う症状がある場合及び高齢と糖尿病患者において、1分後と3分後測定を行う。
- Unattended office blodd pressure (無人の診察室血圧):患者が一人で診察室にいる間に複数の自動血圧測定を行うことで、より標準化された評価が得られるが、高血圧診断の閾値が不確かな通常の診察室血圧測定よりも低い血圧値が得られる。 ほとんどの治療法の決定には、診察室外血圧での確認が再び必要となる。
高血圧診断-診察室外
- 診察室外血圧測定(在宅患者による、または 24時間自由行動下血圧測定[ABPM]による)は、院内測定よりも再現性が高く、高血圧誘発性臓器障害および心血管イベントのリスクとの関連性が高く、白衣および仮面高血圧現象を特定できる(以下を参照)。
- 診察室外血圧でのBP測定は、高血圧の正確な診断および治療の決定にしばしば必要である。診察室血圧分類で high-normal BP あるいは grade 1 高血圧(収縮期130~159mmHgおよび/または拡張期85~99mmHg)と診断された場合の未治療または治療対象者において家庭内あるいは 24時間自由行動下血圧測定で確認する必要がある (表5)
- 自宅での血圧測定と外来での血圧測定を行うための推奨事項を表5に示す。
0 件のコメント:
コメントを投稿