娯楽的身体活動(LTPA)と心血管リスクの量反応相関の線形性は示唆されておらず、逆J字型、活動性の高い患者で心血管リスク増加を示唆する報告さえある
仮説的に活動性高度のCAD患者では従来のリスク要素と独立して突然死リスク増加するか? 検証
population全体から見ると、LTPAは心臓突然死リスク増加と関連。カナダの冠動脈疾患症状分類:CCs-classによる分類だと、class 1では、LTPA増加とともに心臓突然死リスク低下
一方Class 2以上の場合U字型減少を示すというもので、結論だけ見ると"highly active"の突然死リスク増加はスルーされているのが気になるが、「冠動脈有症状では"active reference"程度の身体活動を維持することが結果的に突然死予防上重要 」という事になるのだろうか?
Physical Activity and the Risk for Sudden Cardiac Death in Patients With Coronary Artery Disease
Mikko P. Tulppo, et al.
Circulation: Arrhythmia and Electrophysiology
Originally published20 May 2020
https://doi.org/10.1161/CIRCEP.119.007908
https://www.ahajournals.org/doi/full/10.1161/CIRCEP.119.007908
背景
余暇時間身体活動 leisure-time physical activity (LTPA) と冠動脈疾患患者における心臓突然死sudden cardiac death (SCD)リスクとの関連は明確ではない。冠動脈疾患患者を対象に,LTPAとSCDおよび非SCDのリスクとの間に関連性があるかどうかを評価することを目的
研究方法
血管造影検査で冠動脈疾患が確認された患者(n=1946)は、LTPA質問票への記入とベースラインでの広範なリスクプロファイリングを含む臨床評価を受けた。患者はLTPAにより4つのグループに分類
(1)活動的でない
(2)不定期に活動する
(3)活動的で週2~3回定期的に運動する
(4)活動性が高い、週4回以上定期的に運動
多変量Cox回帰分析では、年齢、性別、体格指数、左室駆出率、2型糖尿病、心筋梗塞の既往歴、Canadian Cardiovascular Society grade of狭心症クラス、および運動能力を共変量として用いた。
結果
追跡期間中(中央値6.3年)に、52例のSCDと49例の非SCDが発生した。
非活動的な患者は活動的な患者に比べてSCDのリスクが高かった(ハザード比、2.45[95%CI、1.01~5.98];P<0.05)。
SCDリスクにはLTPA×カナダ心臓血管学会の狭心症クラスのグレーディングによる有意な相互作用が認められた(活動性の高い患者ではP=0.019)。
カナダ心臓血管学会の狭心症クラス1の患者では、LTPAはSCDとは関連していなかった(n=1107、18イベント)。
カナダ心臓血管学会の悪性度が狭心症クラス2以上の患者(n=839、34件)では、活動性の高い患者(ハザード比、7.46[95%CI、2.32-23.9]、P<0 .001="" p="">LTPAと非SCDの間には直線的な関連が観察され、LTPAが高い人は非SCDのリスクが最も低かった。<0 .001="" p="">
結論
活動的でない冠動脈疾患患者はSCDのリスクが高かった。
症状のある患者を対象としたサブグループ解析では、活動性の高い患者と活動性の低い患者でU字型にSCDリスクが高まる0>
結論0>
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