2020年12月24日木曜日

ぜんそくの薬「オルベスコ」 新型コロナへの有効性は示されず ・・・ というが

一次資料で無く、マスコミからの情報のためなのか、かなり問題ある報告である


これで、「オルベスコは無効」と結論づけるのは時期尚早すぎるか(もしくは馬鹿)

なんせ、この治験「CTでの肺炎発症」を比べてるのに過ぎず、臨床的アウトカムであるべき「重症化」(人工呼吸必要性、入院期間、ウィルス排泄量、死亡率など)を評価したものではない


https://www.ncgm.go.jp/pressrelease/2020/20201223_1.html

今回の研究結果からは、無症状・軽症のCOVID-19患者に対するシクレソニド吸入剤の投与は推奨できません。

こういう結論づけに非常に疑問を感じる!

しかるべき投稿と批評を受けてから結論をメディアに報道して欲しいものだ


喘息治験でも吸入ステロイドの肺炎への影響示唆されているが、こんなに明確な差があったかな? 吸入ステロイド使用中の方にとって、不安な情報を与えることになるのかもしれない。

喘息に関する吸入ステロイドの臨床的ベネフィットは肺炎だけを指標とするのでは無く、急性増悪、ER/入院リスクなどにおいて評価されるべきものである

今回の報告は肺炎のみをアウトカムとしているとしたら、臨床的包括的評価としてはどうなのだろうか? 



ぜんそくの薬「オルベスコ」 新型コロナへの有効性は示されず

2020年12月23日 18時19分

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201223/k10012780431000.html


新型コロナウイルスへの効果が期待されていた、ぜんそくの薬「オルベスコ」について国立国際医療研究センターは、軽症の患者を対象にした臨床研究で有効性は示されなかったと発表しました。


ぜんそくの治療薬「オルベスコ」、一般名「シクレソニド」は細胞を使った実験で新型コロナウイルスの増殖を抑える効果がみられたことから、治療薬の候補として期待されていました。


これについて国立国際医療研究センターが国内の21の医療機関と共同で、無症状か軽症の感染者合わせて90人を対象に効果や安全性を調べる臨床研究を行いました。


その結果、

▽薬を投与した感染者41人のうち、39%にあたる16人が、その後、肺炎になったのに対し、

▽薬は投与せずに一般的な治療を行った48人のうち肺炎になったのは19%にあたる9人で、薬を投与したほうが肺炎になる割合が高かったということです




https://keisan.casio.jp/exec/user/1491916580 


表面上は、COVID-19感染症において、「オルベスコはプラシーボに比べ肺炎増加リスクが高くなる可能性がある」・・・となる


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