最適化された薬物療法に加えて有酸素運動を行うことで,薬物療法への反応性が低い患者の血圧が低下した。53人の患者を対象とした無作為化臨床試験が行われた。患者は、12週間の中強度の有酸素運動トレーニングプログラム(運動群)と通常のケアを行う対照群のいずれかに無作為に割り付けられた。運動群では、24時間および日中の外来収縮期・拡張期血圧が臨床的に有意に低下した。これらの結果は、中強度の有酸素運動を、この患者集団を対象とした標準的な併用療法として受け入れることを全体的に支持するものであった
Effect of Exercise Training on Ambulatory Blood Pressure Among Patients With Resistant Hypertension
A Randomized Clinical Trial
Susana Lopes, et al.
JAMA Cardiol. Published online August 4, 2021.
doi:10.1001/jamacardio.2021.2735
https://jamanetwork.com/journals/jamacardiology/article-abstract/2782554
キーポイント
【質問】 有酸素運動トレーニングは,抵抗性高血圧患者の降圧治療として有効か?
【所見 】53名の患者を対象としたこの無作為化臨床試験では、12週間の運動トレーニング介入により、24時間および日中の外来収縮期・拡張期血圧の臨床的に意味のある低下が促進された。
【意味】 最適化された薬物療法に有酸素運動を追加することで、薬物療法への反応性が低い患者の血圧が低下することが示され、これらの患者の標準治療に取り入れられる可能性がある。
要約
【重要性】 薬物療法への反応性が低い臨床集団である抵抗性高血圧患者において、運動が血圧(BP)を低下させることを示唆するエビデンスは限られている。
【目的 】有酸素運動トレーニングの介入が、抵抗性高血圧患者の外来血圧を低下させるかどうかを明らかにする。
【デザイン,設定,参加者】 Exercise Training in the Treatment of Resistant Hypertension(EnRicH)試験は,2017年3月から2019年12月まで,ポルトガルの2つの病院センターで実施された前向きの2センター単盲検無作為化臨床試験である。40~75歳の抵抗性高血圧と診断された患者計60名が前向きに登録され、病院の高血圧外来で観察された。
【介入】 患者は、12週間の中強度有酸素運動トレーニングプログラム(運動群)または通常ケアの対照群に1:1の割合で無作為に割り付けられた。運動群では、通常のケアに加えて、週3回の40分の指導付きセッションを行った。
【主なアウトカムと測定法】 powered primary efficacy measureは、ベースラインからの24時間の外来収縮期血圧の変化。副次評価項目は,日中および夜間の外来血圧,オフィスでの血圧,および心肺機能であった。
【結果】 合計53名の患者が試験を完了し、そのうち26名が運動群、27名が対照群であった。そのうち、24名(45%)が女性で、平均(SD)年齢は60.1(8.7)歳であった。
対照群と比較して、運動群では、24時間の外来収縮期血圧が7.1mmHg(95%CI,-12.8~-1.4,P=0.02)低下した。さらに、24時間外来拡張期血圧(-5.1mmHg、95%CI、-7.9~-2.3、P=0.001)、昼間の収縮期血圧(-8.4mmHg、95%CI、-14.3~-2.5、P=0.006)、昼間の拡張期血圧(-5.7mmHg、95%CI、-9.0~-2.4、P=0.001)は、対照群に比べて運動群で低下した。
診察室収縮期血圧(-10.0mmHg;95%CI、-17.6~-2.5;P=0.01)および心肺機能(酸素消費量5.05mL/kg/分;95%CI、3.5~6.6;P<0.001)も、対照群に比べて運動群で改善された。
【結論と関連性】 12週間の有酸素運動プログラムは、抵抗性高血圧患者の24時間および日中の外来血圧を低下させるとともに、オフィスでの収縮期血圧も低下させた。これらの知見は、この患者集団を対象とした標準的な併用療法として、中強度の有酸素運動を採用するためのエビデンスを臨床家に提供するものである。
試験登録 ClinicalTrials.gov Identifier: NCT03090529
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