閉塞型無呼吸に対する薬物治療に展望
ノルアドレナリン作動薬であるatomoxetineと抗ムスカリン化合物であるoxybutyninの合剤
ノルアドレナリン系薬剤であるreboxetineと抗ムスカリン系薬剤であるhyoscine butylbromideの併用により、NREM睡眠中の口蓋垂筋の活動とUA抵抗が改善され、予備的なデータでは、reboxetineとhyoscine butylbromideの併用により、OSAの重症度が一晩で約35%改善することが示唆されている
この併用療法の推定作用機序が脳幹の舌下運動プールの刺激であることを考えると、オキシブチニンは脳幹実質でより高い濃度に達することができるため、reboxetineとhyoscineの併用療法よりも、reboxetineとオキシブチニンの併用療法の方がより高い治療効果が期待できるのではないかと
Reboxetine plus Oxybutynin for Obstructed Sleep Apnea Treatment A 1-week Randomized, Placebo-controlled, Double-Blind Crossover Trial
Elisa Perger,et al.
CHEST journal
Open AccessPublished:September 17, 2021
DOI:https://doi.org/10.1016/j.chest.2021.08.080
https://journal.chestnet.org/article/S0012-3692(21)03861-7/pdf
【背景】
近年、ノルアドレナリン系薬剤と抗ムスカリン系薬剤の併用により、睡眠時の上気道筋機能が改善され、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の重症度が軽減されることが明らかになり、OSAの薬物療法への関心が再燃している。
【研究課題】
reboxetineとoxybutyninの1週間投与はOSAの重症度に効果があるか?
【研究デザインと方法】
OSA患者を対象に、reboxetine 4mgとoxybutynin 5mg(reb-oxy)をプラセボと比較する無作為化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験を実施した。ベースラインとしてラボでの睡眠ポリグラフ(PSG)を実施した後、患者はリブ・オキシを7晩投与した場合とプラセボを7晩投与した場合のPSGを行い、無呼吸低呼吸指数(AHI、主要評価項目)を比較した。奏効率は、ベースラインからAHIが50%以上減少した被験者の割合に基づいて算出した。副次評価項目は、Epworth Sleepiness Scale(ESS)および精神運動性覚醒試験:psychomotor vigilance test (PVT)であった。治療期間中の夜間酸素飽和度(ODI)は家庭用オキシメトリで評価した。
【試験結果】
肥満度30[26-36]kg/m2、年齢57[51-61]歳(中央値[四分位範囲])の被験者16名が試験を完了した。
Reb-oxyはAHIをベースライン時の49[35-57]イベント/hから18[13-21]イベント/hに低下させた(中央値59%減)のに対し、プラセボでは39[29-48]イベント/h(中央値6%減)となった(p<0.001)。
奏効率は、プラセボが13%であったのに対し、reb-oxyは81%であったp<0.001)。ESSは有意に低下しなかったが、PVTの反応時間(中央値)はベースラインの250[239-312]msからプラセボの264[217-284]msに対し、reb-oxyでは223[172-244]msに減少した(p<0.001)。ホームオキシメトリーでは、プラセボと比較してreb-oxyでODIの急性かつ持続的な改善が認められた。
【解釈】
reboxetine-plus-oxybutyninの投与は、OSAの重症度を大幅に減少させ、覚醒(かくせい)度: vigilanceを高めた。これらの結果は、OSAの薬理学的治療の可能性を強調するものである。
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