いわゆるモデルナ社製Covid-19ワクチン: mRNA-1273の青年使用での評価
" No cases of myocarditis or pericarditis have been reported at the time of this report."ということで話題の心筋炎・心外膜炎の報告はこれでは無かった
Evaluation of mRNA-1273 SARS-CoV-2 Vaccine in Adolescents
Kashif Ali, et al.
N Engl J Med 2021; 385:2241-2251
DOI: 10.1056/NEJMoa2109522
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2109522
【序文】 2021年4月1日から6月11日までの12歳から17歳までの思春期のコロナウイルス感染症2019(Covid-19)の発生率は,人口10万人あたり約900人であった。思春期におけるmRNA-1273ワクチンの安全性,免疫原性,有効性は不明である。
【方法】 現在進行中の第2-3相プラセボ対照試験では,健康な青年(12~17歳)を2:1の割合で無作為に割り付け,28日後にmRNA-1273ワクチン(各100μg)またはプラセボを2回注射した。主要目的は、青年期におけるmRNA-1273の安全性の評価と、青年期の免疫反応が若年成人(18~25歳)と比較して非劣性であることを第3相試験で確認することでした。副次的な目的として、mRNA-1273のCovid-19または無症候性重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2感染症の予防効果を検討した。
【結果】 合計3732名の参加者が、mRNA-1273(2489名)またはプラセボ(1243名)の投与に無作為に割り付けられた。
mRNA-1273投与群では,1回目または2回目の注射後に発現した主な副作用は,注射部位の痛み(それぞれ93.1%,92.4%),頭痛(それぞれ44.6%,70.2%),疲労(それぞれ47.9%,67.8%)であった.
プラセボ群では、1回目および2回目の注射後に最も多く認められた副作用は、注射部位の痛み(それぞれ34.8%および30.3%)、頭痛(それぞれ38.5%および30.2%)、疲労感(それぞれ36.6%および28.9%)であった。)
mRNA-1273およびプラセボに関連する重篤な有害事象は認められなかった。
思春期の若年成人に対するシュードウイルス中和抗体価の幾何平均力価比は1.08(95%信頼区間[CI],0.94~1.24),血清反応の絶対差は0.2%ポイント(95%CI,-1.8~2.4)であり,非劣性基準を満たしていた.2 回目の注射から 14 日後に発症した Covid-19 の症例は,mRNA-1273 群では報告されず,プラセボ群では 4 例発生した.
【結論】mRNA-1273 ワクチンは,青年期において許容できる安全性プロファイルを有していた.また,免疫反応は若年成人と同様であり,本ワクチンはCovid-19の予防に有効であった。
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ブースターワクチンだが、現時点ではファイザー社製のワクチンしか認めてないという医師会向け通知にあった。厚労省のWebサイトにも”※武田/モデルナ社のワクチンについては、追加接種(3回目接種)に向けての薬事承認審査中”とある。
高齢者優先でブースターワクチン打たれるわけだが、供給の関係で、10代・20代男性にモデルナ社製が多く供給されるという事態が想定される。
しかたないことなのだろうが、薬事承認という儀式に振り回される10−20代ワクチン
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