Covid-19の血管機能への影響はかなり長引くらしい
Vascular Dysfunction of COVID-19 Is Partially Reverted in the Long-Term
Luca Zanoli, et. al., and Methuselah Study Group
Circulation Research
Originally published29 Mar 2022
https://doi.org/10.1161/CIRCRESAHA.121.320460
https://www.ahajournals.org/doi/abs/10.1161/CIRCRESAHA.121.320460
【背景】 COVID-19は、急性期に激しい炎症が起こり、急性期後早期に大動脈硬化が増加することが特徴である。他のモデルでは、炎症を抑えた後に大動脈硬化が改善される。COVID-19の血管および心臓の自律神経機能に対する中・長期的な効果を評価することを目的とした.主要評価項目は大動脈脈波伝播速度(aPWV)
【方法】 横断研究-1には、COVID-19の病歴を持つ90人とマッチさせた180人の対照者が含まれた。縦断的研究-2は、研究-1から無作為に抽出されたCOVID-19患者41名を対象とし、27週間の追跡調査を行った。
【結果】 研究-1:対照群と比較して、COVID-19患者はCOVID-19発症後12〜24週でaPWVと上腕PWVが高く、COVID-19発症後12〜48週で頸動脈ヤング弾性率( Young’s elastic modulus)が高く、伸展性(distensibility)が低値となることが示された。
部分最小二乗構造方程式モデリング(partial least squares structural equation modeling)では,入院時のhs-CRP(高感度CRP)が高いほど,COVID-19発症から12~48週後のaPWVが高かった(path coefficient: 0.184; P=0.04).).さらに、aPWV (path coefficient: −0.186; P=0.003) は時間の経過とともに減少した。Study-2:平均血圧と頸動脈内膜中膜厚は追跡調査終了時に同等であったが、aPWV(-9%;P=0.01)、増分ヤング弾性率(-17%;P=0.03)、圧反射感度(+28%;P=0.049)、心拍変動三角指数(+15%;P=0.01)、心内膜下部生存率(+12%;P=0.01×10-4)は有意に向上していることが分かった。上腕PWV(-6%;P=0.14)、頸動脈伸展性(+18%;P=0.05)にも改善傾向がみられた。最後に,追跡調査終了時(COVID-19発症から48週後)には,aPWV(+6%;P=0.04)は対照群に比べCOVID-19患者で有意に高いままであった.
【結論】 COVID-19に関連した動脈硬化は、いくつかのarterial tree:動脈樹の部分を含み、長期的には部分的に解消される。
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PLS
PLS-Path Modeling:Component-based modeling based on theoretical structure model
Mainly used in: social sciences, econometrics, marketing and strategic management
https://www.is.uni-freiburg.de/ressourcen/lehrmaterialien/misc/pls.pdf
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